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anliang
人は金と名誉に生きる
「金のために動く」というのは誰しもが納得できる言葉だが、そのことが完全なる普遍的な法則として成り立つかと言えばそうではない。金は裏切らないという言葉にもあるように、確かに金の切れ目は縁の切れ目であって、地獄の沙汰も金次第とは間違っていない。
けれども人は金と同じくらい、「恥」や「名誉」にこだわる生き物だということを忘れてはならない。金がなければ食っていけないが、恥も外聞も捨ててしまえば結局、他人に認められることもなく矮小な存在として陰に生きねばならなくなる。
だから人は、金と同じくらい名誉を気にする。
金を得たところで、大手を振ってそれを使えないのであれば意味がない。人の行動原理とは、金に加えて名誉のために動くのだ。そのことをゆめゆめ忘れてはならない。
金のためにならぬからと侮っていると、人の思わぬ行動に足元を掬われることになる。
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