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奮い立たされるのは、自らの創作性によって

 何かが書けない、奏でられない、作れない、思いつかない、正解が分からない。そのような、クリエイティブ的に停滞する瞬間はどのような人にでもおとずれるものだ。それは回避できないし、ハマってしまえば長いこともある。
 そのような時に欠かせないのは、その停滞をいち早く解消する方法だ。あるいは、そもそも停滞などしない方法である。私達が創作的に停滞する時、それは何かを作ろうという意欲が著しく低くなってしまっていることが、大抵の原因だ。だからそんな時はまず、自らのクリエイティビティを刺激し、創作という土俵に復帰することを目指すことになる。

 物理的な邪魔や、創作を休止しなければならないような場合はともかくとして、停滞しそうな自分自身のクリエイティビティを刺激するのは大切である。普段から創作をするような人間はなおさら、モチベーションという意味でもその実行は欠かせない。だから、それはことさら特別な方法で行われるべきではないだろう。
 そして実のところ、私達の創作性を最も刺激してくれるのは、私達自身のアイデアそのものである。

 即ち、私達の創作性は、そしてその意欲は、自分自身のアイデアによって刺激されるのである。つまりそれは、創作というしっかりとしたものをする前の準備段階、スポーツで言えばストレッチとかウォーミングアップのような、軽い案出しのことを言う。
 というよりも、何か作りたいものがあるとして、必ずそのためにあれこれと考えを巡らせることになる。その頭の中の何事かを、とにかく外に出してみるという、その行為そのものだ。まさにそれが、準備運動的に、私達の創作的な脳を刺激してくれる。温めてくれる。やる気を出させてくれる。

 そのようなアウトプットが、私達を停滞から救い、あるいは遠ざけてすらくれる。一見したところ「とりあえず」のそんな行為が、創作性にとってはなくてはならない1つの要素である。

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