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ストーリーはそうそうきれいに落とせない

 ストーリーを「きれいに」まとめることほど難しいことはない。なぜならそれは「誰もが納得するオチ」を見せるということだからだ。好みが多様化し、何が面白くて何が面白くないかは不明瞭。しかも流行り廃りが早く、手を替え品を替え「面白さ」は届けられる必要がある。
 そんな中で、あらゆるストーリーは悩んでいる。
 どうやったらきれいにまとまるのか。終われるのか。オチをつけられるのか。
 それはもはや、ストーリーにおけるどんな悩みよりも難題である。なにせどれだけストーリーが面白く、キャラクターが魅力的で人気があっても、綺麗にまとまらなければ「面白くない」と言われるのが当たり前だからである。すべてが台無しになるのだ。
 だから、ともすれば安直な方法論にすがりつき、あるいは悩みに悩んで後がなくなり、あるいはいつまで経ってもストーリーにオチはつかない。
 今、そうやってストーリーは「落とし方」に大いに悩んでいる。どうやったら良いオチがつくのか、それは結局のところやってみなければ分からない難しすぎる命題なのだ。

 だからストーリーは常に考えられなければならない。そのオチを。そこにまで至る道筋を、そしてそれを実現できるキャラクターたちを。

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