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今回のおすすめ本 タラ・ブラック『ラディカル・アクセプタンス:ネガティヴな感情から抜け出す「受け入れる技術」で人生が変わる』


みなさんこんばんは📚
今回おすすめするのは、タラ・ブラック『ラディカル・アクセプタンス:ネガティヴな感情から抜け出す「受け入れる技術」で人生が変わる』という本です!


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 本作は12章で構成されており、各章末には実践として「ガイド瞑想」が付属されています。章のまとめとして読んだり、手軽に実践する際の参考になるので適宜利用していくといいと思います。特に、ネガティヴ感情を抱きやすい方にとっては、一朝一夕に身につけられるような技術ではないため、毎日短い時間でも継続して取り組むことが大事です。


 作者は大学時代において「自分は根本的にダメな人間」だと思い込み、そこから脱却しようと足掻いて過ごしたものの、改善するばかりかより悪化することもあったようです。そんな時に出会ったのがブッダの教えでした。その後、20年もの間仏教の教師・心理学者として患者や生徒と接してきた中で構築されたのが本書で紹介している「ラディカル・アクセプタンス」と言われる、「マインドフルネスと思いやりを開拓する」ことによってありのままに全ての物事を受け入れる態度です。


 本書ではネガティヴ感情に支配されてしまう多くの人が抱く感情や行動について、作者の実体験や生徒・患者の実体験を踏まえた後、ラディカル・アクセプタンスでどのように対処していけるのかを説明しています。この時間は、自分と向き合う時間となるので静かな場所で行うことをおすすめします。


 注意点として挙げられているのは、ラディカル・アクセプタンスは「諦めの技術」や「身勝手に振る舞っていいもの」ではないということです。例えば、うまくいかなかったときに「自分なんてこんなものさ。うまくいかなくても仕方ない」という後ろ向きの考えではなく、そうした自分を受け入れながらも未来に一歩踏み出す勇気を持つことです。詳しいところは実際に読んでもらいたいところです。


 ラディカル・アクセプタンスは自分を受け入れるところから始まりますが、それは他者においても適用されていくものとなります。苦しいことや悲しいこと、うまくいかないことは年を重ねれば重ねるほど実感してしまいます。さらに他者との比較が容易になってしまった現代では、ネガティヴ感情の嵐で精神が削られやすくなっているのではないでしょうか。そうした社会だからこそ、ラディカル・アクセプタンスの技術は有用だと感じています。この機会に身につけてみませんか?

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