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ミジンコトルネード喜んでいると😢

前回タマミジンコについて書いた記事がありますから、良かったら参考にして下さい、それとミジンコの栄養価値についても書いています。
皆様タマミジンコでメダカは元気に冬場でも育って体格が立派で産卵していますか。タマミジンコを毎日与えるにはそれなりの管理が必要ですから、面倒臭いと思われる方は粉餌が最適です。だけど、自然界のメダカ達は粉餌なんか滅多にあたらないからミジンコなどを捕獲して針子も立派に育ちます、生き餌はそれだけの価値があるのですね。
タマミジンコを自分で培養されている方がYouTubeでミジンコトルネードだ!と喜ばれていますね、しかし、この現象を喜んでいると実は全滅の兆しである事をご存知ですか?ミジンコ(いつも私が書いているのはタマミジンコです)を爆養殖させる事はそれ程難しい事では無いですがメダカの飼育と同じぐらいの手間がいります。容器 餌 培養液 水温 そして1番重要なのが飼育水の溶存酸素量だとおもいます。エアーレーションが無い場合ミジンコはすぐ全滅します、そうかと言って普通にエアーレーションを行うと同じく全滅です。溶液に沢山の溶存酸素量を持たせるけどブクブクはさせない、しかし、微妙に水流で飼育水を活性化させる方法として考えられたのが、パイプを上手く使ったエアーリフト式です、この方式は九州の水産研究所が作った物ですが、2008年に論文発表していますね、仮にこの年に特許が通っているなら2028年迄有効ですから猿真似は辞めた方が良いです。まあ、販売しないかぎり問題にはならないと思いますが。理論を参考にして独自の物を作る事ですね。この器具の仕組みは又にして、タマミジンコを安定して増殖させるには必要なアイテムです。それで本題に戻りますが、ミジンコが水面に集まって渦のような動作をしだすとこれは明らかに飼育水溶存酸素量が不足しているサインです、この状態のタマミジンコを顕微鏡で観るとかなり赤くなっています、酸素が不足しているからヘモグロビンが増加して赤く成っています。トルネード状態になると水溶液の中心とか底にはミジンコはいません(夜とかにライト当ててミジンコ集めるのは違いますよ)。全部水面で苦しんでいます。ですから、先程かいたパイプ式のアイテムを使っていて、このパイプは凄いミジンコトルネードになった!と喜ぶのは直ぐに泣きをみます。何故なら、パイプアイテムの機能が働いていない証です。このアイテムが理想的に働いているなら、ミジンコは表面だけでなく飼育水全域で活動しているはずです。研究書を読んでみると、昼間は底にいて夜に水面に上がるようです、天敵の魚達の餌食にならないように。ミジンコがすくえるフィルターで真ん中辺りや底あたりをすくって、多量のミジンコがすくえたら大成功です。ミジンコトルネードは危険状態を訴えているサインです。表題写真は透明容器中心部で泳いでいるタマミジンコです、溶存酸素量がある状態ですね、しかしこのまま処置しないで喜んでいると、水面に集まりだして終わりが近づきます。
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