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配当利回り4%の機会損失
Twitterで投稿をみていると、下げトレンドの銘柄の配当利回りが4%〜5%になってきてて、そろそろ買い時!みたいに紹介されてるけど、そこにもリスクあるよなって話です。(株価が下がってて配当金の額が変わらなければ、利回りは上がります)
かわうそも以前は配当利回り狙いで買ってたけど、「なんかこの買い方ってイマイチだな」って思ってやめました。どこがイマイチだったかというと、理由のひとつは年率4-5%くらいならSP500のインデックス投資信託の方が成績が良さそうってことです。そして、もうひとつは、個別銘柄を所有する場合、所有リスクに対してインカムゲインの利益幅が小さく、キャピタルゲイン(株価の増減で得られる利益)の方がどうしても魅力的に見えるってこと、これが大きいです。
ひとつめの理由であるSP500のインデックス投信については、実績として年率7%くらいが期待できる投資信託だから、比較的初心者にもオススメしやすいです。
もう一つのキャピタルゲインの魅力について。
単純に配当などのインカムゲインよりも売買損益などのキャピタルゲインの方が利益幅(損失幅も)が大きいので、同じ資金で運用するならこっち目的の方がいいよなって思いました。
たとえば自分の運用できる現金が100万円あったとして、100万円ちょうどで利回り4%の株を買ったとします。一般的な銘柄でこの利回りがあるってことは結構安値で放置されている銘柄ということになります。この場合、年2回ある権利落日にその株を所有していることで年間4万円分の配当金が手に入ります。4万円のインカムゲインと一年後の株価の変動分(キャピタルゲイン)が年間の利益となるわけです。
でも安値で放置されているのには、きっとそれなりの理由があります。もし一年後の株価が80万円くらいまで下がっていた場合、年間の利益はマイナス16万円になります。たとえインカムゲインを目当てに銘柄を買ってもキャピタルゲインのリスク回避はされてないということです。
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また、そもそも配当金がでない(減配)可能性もあります。社会情勢がその銘柄に合ってない時期というのもありますから、業績不振で配当額が下がったりします。
もちろん、株価が下がっても損失確定せず、株価が戻るまで待つことも可能です。でもかわうそが耐えられなかったのは、そうやって自分の100万円が年率4%のインカムゲイン目的の銘柄に凍結されているあいだ、他のけっこう値動きのある銘柄(利回り2%くらいで安値というわけではない)が1日で2%ぐらい株価が変動してて、うまくすると1ヶ月で10%くらい利益が出たりするのを目の当たりにすることです。この機会損失が耐えられませんでした。
どんなリスクを許容できるかは人それぞれだと思いますので、この考え方が誰にでも当てはまるわけではないですが、かわうそは株を買うならキャピタルゲイン狙いたい派です。