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地球ドラマチック「驚異の生命力! クマムシ」を見て、ふと思った
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再放送の回を見ていて、ふと思った事があったので呟いておく。
クマムシがどんな環境でもまず死なない究極の生命体であることは広く知られている。特に放射線にさえ強い耐性をもつ、おそらく唯一の生物だろう。
そのためか、宇宙方面でも話題になることがよくある。宇宙兄弟でもチラッと出るしw
番組では、「放射能耐性は、乾燥耐性の副次的な産物だろう」という日本の科学者の研究が取り上げられた。(失礼、お名前を控えませんでした)
ググるといろいろ出てくる。
具体的な宇宙の例では、イスラエルの月面探査機が墜落して月面に残してしまったクマムシがある。
月面に放り出されたクマムシは、乾燥に耐えるためDsapを生成して仮死状態に入るだろう。そして太陽風の放射線にも耐える。
いつの日か、墜落現場を散策した宇宙飛行士が拾って、水を与えて生き返るかもしれない。
・・・とまあ、ここまでは別にどうでもいい。
クマムシから見つかったDsapやカーズ(CAHS)タンパク質を人間に応用して、宇宙での生活耐性を上げるという研究があるそうだ(と番組で言ってた)。
植物にこれらを加えて、太陽風吹きっさらしの火星にバラ蒔いて光合成させ、火星に酸素の大気を作るのもいいだろう。「火星にコケを」という回がサイエンスZEROにあったな。
しかしそれよりも、そもそもDsapやカーズ(CAHS)タンパク質自体に放射線を遮蔽する機能があるのなら、それを塗料に混ぜて塗るだけで放射線保護膜を作れやしないかい?
原発業者の防護服とか、応用範囲はありそうだが・・・。
Dsapがどうやって放射線からDNAを守るのか、その仕組みはまだ不明らしいけど、Dsapの放射線遮蔽性試験なら、すぐに出来そうな気がするけど?
まあ、すぐに出来る実験だけに、とっくにやってる可能性は高いかw。
《2024/11/16追記》
チェルノブイリではガンマ線をエネルギー源に成長するクロカビも見つかり研究が進められてるそうだ。クロカビの方はメラニンが紫外線どころかガンマ線まで吸収して、光合成のようなエネルギー変換をするらしい。
冥王星のコアには放射性物質が多く含まれており、その熱で地下に海があるという(探査機ニューホライズンの観測結果からの推定)。その海には、ガンマ線をエネルギー源にしている生命がいる可能性もありそうだ。
ダンゴムシも、汚染物質の重金属を取り込んで、球状の安定物質に換えてしまう能力があるらしい。
20世紀になって、放射線だ重金属だと汚染物質に気が付いて大騒ぎを始めたけど、そんなものは人間が生み出した物でも何でも無く、既に自然界には織り込み済みだったという事だ。
おそらくまだ人間が気が付いてないだけで、こういう存在はまだまだ自然界にあるんだろう。
まさに無知の知だな。
相変わらすのカワウニの戯れ言でした。(^^;)