ブックマート川太郎とは その①
「ブックマート川太郎」を立ち上げたのは、『ODD ZINE』のデザイン担当でもある僕の兄が、2018年に「PRANK Weird Store」(当初は下北沢にあったが現在は蒲田に移転)という雑貨店をはじめたことがきっかけだった。
元々の構想としては、その兄の店の定休日にのれん替えをして、週一日だけ自分の店を開けるというものだった。
それは静岡県にあるラーメン屋さんの事例を参考にした。
静岡県清水町に「ろたす」というラーメン屋さんがあるのだが、定休日に弟さんがのれん替えをして「だんす」というラーメン屋をやっており、おもしろいと思ったからだ。
のちに、その弟の高梨さんはレモンラーメンなどで有名になる「ラーメン やんぐ」というお店を静岡県三島ではじめる。
ちなみに高梨さんはかつて「ヤング」というバンドをやっていて、彼が主催する伊豆ヤングフェスは本当にすばらしいイベントだったし、楽曲もすごく好きだったから動向にはずっと注目していたのだ。
話は戻る。
兄の店の定休日にだけ何かをやるとなると、その日に毎回商品などを持って行かないといけないから、面倒だし、たいしたことはできないのではないかと思いはじめ、店舗内店舗にしようと発想を切り替えた。
小説家としての活動と関連している方がわかりやすいだろうと考え、「ブックマート川太郎」と名付け、古本やTシャツなどの雑貨を扱う店にしようと思い、店のキャラクターを兄に描いてもらった。
ただ、普通に展開するだけではおもしろ味に欠けるため、古本にオリジナルの帯を付けた「たねねた本」というのを考案した。その店の立ち上げのプロモーションもかねて、友人でライターの伊藤健史くんにデイリーポータルZという媒体で記事にしてもらった。
また、このころは各市区町村にある「犬の看板」(犬のふんの処理を促す保健所などが街に設置している看板)を写真に撮って集めることにも夢中になっていたため、「いぬの看板」というブログを立ち上げた。
その流れで『生活考察』vol.06(辻本力さん編集人)で「犬の看板探訪記」というエッセイを寄稿したり、「犬の看板」写真集や下北沢バーションの架空の「犬の看板」キーホルダーを制作して、商品のラインナップに加えた。
「ブックマート川太郎」のInstagramでも宣伝をはじめた。
<その②につづく>
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