昼飯ズ-12月11日の日記
昼飯ヒーロー、昼飯ズ。
彼らは昼飯に迷う人々を500円で救ってくれる。
今日も昼飯に迷っている人がいる。
「うーん。いや、少なくともこれではないかな。」
どうしたんだい?
「あ!昼飯ズ!!」
昼飯に迷っているのかい?
「そうなんだよね~。ねえ、昼飯ズ。500円あげるから買ってきて!」
わかったよ~。
はい、買ってきたよ。
「カレーヌードル!!誰でも喜ぶよね!」
そして、、、
「い・ろ・は・す!!別にこの『シャイン』は要らないよね!」
ちゃんと「・」を入れて読むんだね。
まあいいや。
そして、、、
「まあ・・・妥当。」
そして、、、
「あ・・・。うん。うれしー。」
あ、いやまあ流石にね。
これだけ見るとさ。
テンション下がるかもしれないけどさ、違うのよ。
ここからここから。
「あ!ちょっと高いやつだ!」
そうだよ。
ちょっと高いやつだよ。
そして、、、
「20円にしては美味しいチロルチョコだ!!」
そうだよ。
20円にしては美味しいチロルチョコだよ。
そして、、、
「一個45円の高級チロル、生もちだ!!」
そうだよ。
高級チロルさ。
買うとき、躊躇したよ。
「ねえ、昼飯ズ。チロル多くない?」
そんなことはないよ。
「よく考えたら多いよ。」
「ほら。絶対に多いよ。」
多いか。
「まあ、食べるからいいけど・・・。」
すまんね。
君のことをあまり知らなかったから。
普通に自分で買った方が良いってわかった?
人のことをパシりにして他人に判断を委ねた君の過失だよ。
これからは自分の判断を他人に任せることなく、自分の選択に責任を持つべきだよ。
「・・・。ごめんなさい。」
あ~。いいよいいよ。
謝罪を求めていたわけではない。
ただ、責任転嫁をしていることを自覚させたいだけなんだよ。
責任転嫁していることを。
「なんか、思想が強くなってない?
なんだか、このメッセージを読者の方に伝えようとしているみたいな。」
その通りだ。
ネット上で発言している人のほとんどはそういう責任転嫁を平気でやってのける。
この日記をかいている奴もそうさ。
でも、この現状は変わらなければならない。
そのためにこの昼飯ズが生まれたんだ。
「昼飯ズのルーツにまでたどり着いてしまった。」
君、絶対的多数に何も思考をせず賛同してはいけない。
判断を委ねてはいけない。
君は君の意見を持つんだ。
しかしその意見は、折ってはいけないものではない。
その意見が間違っていることが明らかになったら、それは折っていいものに変わる。
過去にずっと拘泥して生きているだけの人にもなってはいけないんだよ。
「長いね。」
なんだい?
もっと話がしたいのかい?
「やめとくよ。
これからは昼飯は自分で決めよう。」
うん、その調子だ。
「この日記、どうやって終わろうと思ってるの?」
この記事、いや、昼飯ズに終わりはないよ。
これまでも、これからも、終わりはしない。
それがネットを守る昼飯ズなんだ。
「うざったらしいよ。」
それで十分さ。
少しでも僕のことが頭に残れば、自分の行動について考えるようになるからね。
「じゃあ、僕は帰るね。」
気を付けるんだよ。
帰り道も、ネットの発言も。
その日、帰りのチャイムが鳴る時刻は五時から四時になった。
そして、昼飯ズは利根川のほとりで泣きながら溺死した状態で発見された。
昼飯ズは複数人いると考えられていたが、実際には僕があの日出会った彼一人だけだったらしい。
彼は最期まで自分の使命を貫いた。
彼の使命は・・・・
それでは、また明日。