【葛井寺】西国三十三所巡礼五番札所
今回は大阪府藤井寺市にある葛井寺(ふじいでら)です。
地名は藤井寺でお寺は葛井寺、読みは同じだけど漢字は違う…なんで!?と思いませんか?
葛井寺は西暦725年ごろこの土地の権力者で渡来人の葛井氏が氏寺として建立しました。その後平安時代中期に荒廃した葛井寺を再建したのが藤井安基という人物だったそうで、そこから周辺の地名が藤井寺となったそうです。
なので寺は葛井寺、地名は藤井寺、ということなんですねー
葛井寺の南大門から入ると目の前に本堂が見えてきました。
御本尊は十一面千手千眼観世音菩薩で国宝です。
千手観音は四十二手が一般的ですが、葛井寺の御本尊は1041の手を持ちそれぞれの掌に眼がある大変珍しく貴重な千手観音です。
こちらは秘仏なのですが毎月18日にご開帳があります。
私も18日に直接拝ませてもらいましたが、1041本の腕が今にも動き出しそうなほどリアルで繊細な造りですし、その神々しさに見惚れてしまいます。
また葛井寺の境内には特別な松の木が植えられています。
南北朝時代に楠木正成が戦勝祈願をした際旗を松の木にかけたことから「旗掛けの松」と呼ばれています。
この松の木の葉には3本に分かれて生えるものがあり三葉の松といいます。
楠木正成は三人の息子にこの三葉の松のように力を合わせて武士道に励むよう誓わせたそうです。
葛井寺へは近鉄藤井寺駅から歩いて約10分。アクセスも良いので是非18日のご開帳に合わせて行ってみてください。