2020年4月17日(金)「ナスダック100は終値で年初来プラス圏に」
【概況】ナスダック100は終値で年初来プラス圏に。すごい指数だ!
ナスダック100は終値で年初来プラス圏に。すごい指数だ。アマゾン(AMZN)が4.4%高、ネットフリックス(NFLX)2.9%高と、史上最高値を付けたことが指数に効いている。
ちなみにS&P500は年初来で▲13.3%、NYダウは▲17.5%と大きくマイナス。こちらはエネルギー、金融、資本財が足を引っ張っている。
15時半前、トランプ大統領が「5月1日の前に経済活動再開が可能な州もある」と発言したと伝わり、引けにかけて買いが優勢になった。さらに時間外で、ギリアドサイエンシズ(GILD)がエボラ出血熱を対象に開発していた「レムデシビル」が新型コロナウイルスにも効果があると報じられ、先物は1.5%以上上昇している。
【私の注目銘柄】
上昇している銘柄は引き続き注目し、これまで暴騰してきた銘柄は、さすがに利食いも考えている。
上昇銘柄
テスラ(TSLA):時間外+6.19%
ショッピファイ(SHOP):Eコーマスプラットフォーム+8.63%
インテューイティブ・サージカル (ISRG):時間外で+5.48%
モデルナ(MRNA):ワクチン開発:時間外+31%
利食い
スラック(WORK)企業内コミュニケーション+0.78%
テラドック・ヘルス(TDOC)遠隔医療▲3.5%
ズーム(ZM) ビデオ会議システム。▲5%
ペロトン(PTON)▲3.95%
【相場想定】
14日の潮目(=買い場)で上げて15日は一服(といってもS&P500で▲2.2%下落したが、ナスダック100は▲1.1%とそれほどでもなかった)。しかし、今日は引け間際までS&P500とダウは引け値近くにあったのに対し、ナスダック100はプラス圏で推移。それが引け間際に買い上げられて、ナスダック100はなんと前日比1.93%も高い水準で引けた。
新型コロナウイルスのニュースで揺れる心理状態だが、潤沢な投資資金があることだけは間違いないので、値動きの軽い銘柄に資金が循環している。日中の値動きも大崩れする場面は減った。新しい銘柄を追いかけるのが短期のパフォーマンスには大事な姿勢のようだ。
投機的な資金が人気銘柄を駆け巡っているのだろう。それらの銘柄は平気で半値になる。但し、その中から本物がのし上がってくるのが米国株式だ。
【銘柄紹介:被買収候補のクラウド関連】
さて今日の銘柄はITのソフトウエア企業でクラウド関連だ。これらは今回の相場急落、そして景気低迷予想で株価が大きく下落した銘柄も多い。
しかし、今回の危機で個人・企業のリモートワークや巣籠りにみられるように、我々の行動様式は変わらざるを得ない。そのような時代の変革のなかで、クラウド関連銘柄は投資家の注目を集める可能性がある。また、時価総額が数千億円から1兆円程度の企業が多いので、マイクロソフト(MSFT)、オラクル(ORCL)、セールスフォース.com(CRM)、アルファベット(GOOGL)、アドビシステムズ(ADBE) など大手企業の買収候補になる銘柄だろう。
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