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■バロンズ・ダイジェスト 2020年2月9日号

エグゼトラストが翻訳を行っているバロンズ・ダイジェストWEEKLYマガジンの読みどころをご紹介します。米国の投資情報週刊誌Barron’sから、日本の投資家の皆様にも有益な記事をピックアップして、日本語でお読みいただけます。一部無料でご覧いただける記事もありますので、是非一度アクセスください。

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1. 米国で最もサステナブルな企業の上位100社
「カバーストーリー」はサステナブル企業ランキング。上位100社の昨年株価の平均リターンは34.3%でS&P500指数の31.5%を上回ったという。ランキング上位の企業は人材確保と環境配慮に伴うコスト削減がプラスに作用しそれが顧客を引き付ける。これらトータルで企業経営では優位に立つことができるということだ。

ランキングの1位は化学分析機器のアジレント(A)で水消費や廃棄物での環境配慮が評価ポイントだ。2位、半導体のテキサスインスツルメンツ(TXN)も環境配慮に加え女性登用を含めたガバナンス体制に優れる。3位、保険のボヤ・ファイナンシャル(VOYA)は女性登用、ファイナンシャル・ウエルネス(金銭的健康)さらには障碍者支援の取り組みが評価された。

上位銘柄にはハイテク企業も多く株価パフォーマンスでも優れた企業が多かった。「品行方正」で「成績優秀」は長期でも両立するのか?この流れは今後も注目したい。

2. ウォール街の「ポーン・スター」
「注目銘柄」は質屋のファースト・キャッシュ(FCFS)だ。普段あまり紹介されない銘柄だが長期の株価パフォーマンスは良好だ。「景気が悪いと儲かるし、良くなればもっと儲かる」。したがって次の景気減速が起こる前が投資のタイミングということらしい。日本にも類似業種はあるが、ファースト・キャッシュの時価総額は4000億円近い。業績も順調で日本人の投資対象としても十分に検討可能な銘柄だ。

3. エネルギー株はついに底打ちか
売られに売られたエネルギーセクターの底打ち狙いを推奨している。このセクターは過去8年のうち7年でS&P500指数をアンダーパフォームした。結果的にセクター全体の時価総額は150兆円のアップル一社を大きく下回る。安いから、利回りが魅力的だから買う?もう一回考えたほうが良い。

9. GM株はもっとテスラのように評価されてよい
株価急騰で市場の話題をさらったテスラ(TSLA)の時価総額は一時18兆円を超えた。一方でGMは5兆円で、4兆円以下のフォード・モーター(F)と共にその差が際立っている。記事ではGMのキャッシュフロー利回りに注目し株価の割安感を訴えている。しかし市場はそう簡単に納得しない。伝統と栄光そして挫折を経験したレガシー満載の企業文化や既存設備や従業員といった儲けるための「アセット」に投資家の評価は厳しい。テスラの株価は本当に実態を逸脱しているのか?それとも投資家に先見の明があるのか?自動車銘柄の株価動向は日本人投資家にも同様の問いかけを突き付ける。

なお、「新型コロナウイルスのヘルスケア企業への影響」「新型コロナウイルスのもう一つのリスクはサプライチェーン」「コロナウイルスも成長減速も押しのけて大幅に上昇」など新型コロナウイルスを扱っている記事も目立つ。


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