バロンズ・ダイジェスト2020年3月29日号
エグゼトラストが翻訳を行っているバロンズ・ダイジェストWEEKLYマガジンの読みどころをご紹介します。米国の投資情報週刊誌Barron’sから、日本の投資家の皆様にも有益な記事をピックアップして、日本語でお読みいただけます。一部無料でご覧いただける記事もありますので、是非一度アクセスください。
先々週の大幅下落の後先週はまれにみる反騰を演じた。先週月曜日(3/23)から木曜日までの反騰場面でダウの上昇率は20%を超えたが金曜日は引けにかけて急速に売られた。ちなみに過去9週中8週で金曜日は下げているが、これは週末に悪材料の出る可能性を恐れてのことだろう。
今週の「バロンズ・ダイジェスト」は引き続き新型コロナウイルス関連で埋まっている。本来なら「リタイアメント=引退」」が特集企画だったようでそれに関連する記事もいくつかあるが注目度は低い。また各記事のボリュームがいつもより幾分か少なく感じられる。ここにも在宅勤務や「ソーシャル・ディスタンシング」の影響があるのかもしれない。
今週は相場の先行きにさらなる警戒を呼び掛ける一方で投資家に勇気を与えつつ投資機会をいくつも提案している。
1. 相場は一層下落の可能性もあるため、投資家は警戒が必要
1.「カバーストーリー」では今後の相場には慎重なスタンスだ。この後も悪い経済数値が発表されるごとにまるでサプライズのような反応でさらに下落する可能性を指摘する。2008年の金融危機時も「対応策実施のあと一時的に反発はしたが、実際には企業業績が数字で捉えられる2009年3月まで相場は下落した」。
2. 混乱の中でハイテク銘柄に投資する方法
2. 「フィーチャー」でハイテク銘柄への投資方法を紹介。この局面で積極果敢にリスクが取れる投資家への銘柄紹介で5人の専門家が銘柄分析している。ここでの投資テーマは「リモートワーク革命がクラウドコンピューティングを浮き彫りに」、「人間は家でも娯楽が必要」、そして「今まで以上にブロードバンド接続」の3つだ。銘柄はビデオ会議システムのズーム・ビデオ・コミュニケーション(ZM)をはじめ20銘柄近い。
4. 大手製薬会社とバイオ医薬品会社はCOVID-19との闘いに一層の努力を
4. 「ヘルスケア」では新型コロナウイルスの治療薬開発についてヘルスケア業界の取り組み姿勢と業界が抱える課題を浮き彫りにしている。
5. 1938年以来の週間上昇率を記録した米国株式市場
5. 「米国株式市場」では感染拡大の対策にメドが付けば、極めて緩和的な金融環境と高水準の財政支出が続けば株価が跳ねる素地が形成されている。それもこれも新型コロナウイルス問題の終息が見えればの話だ。投資手法としては高品質成長銘柄のマイクロソフト(MSFT)やアマゾン(AMZN)が一方でもう片方は景気敏感銘柄を中心に据える。銘柄は例えば金融サービスのS&Pグローバル(SPGI)や自動車部品のボルグワーナー(BWA)だ。この2手法のバーベル型ポートフォリオを提案している。この記事では相場の本格回復は来年との見立てだ。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?