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利食い、個別銘柄は医療機器のマシモ(MASI)

【相場概況】

株式市場は下落。
原油先物が史上初のマイナス圏に陥ったことを受け、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的流行)による世界経済への悪影響が改めて浮き彫りになったと説明されていますが、先週の反動で利食いです。

S&P500は金曜が2.68%プラスに対し、1.79%のマイナス。ダウは金曜の上げ2.99に対し2.44のマイナス。ナスダック100は金曜の上げ0.85%に対し1.2%も下げました、これでナスダック100は年初来で若干のマイナス圏に逆戻りです。

【NY原油(5月限)は暴落】

新型コロナウイルスによって石油消費が大幅に落ち込み、過剰な原油在庫を渡そうとする売り方が殺到したものの、受け渡し地のオクラホマ州クッシングに十分な備蓄施設がなく、売り方が買い方に支払いを行ってまで原油を処分する動きとなった。タンカーを貯蔵施設として代用するため、用船料が数倍に跳ね上がっているとの報道もあります。

ただし中心限月の6月物は21.75ドルです。過剰在庫で下げ止まりが見えない。
だから、シェールオイル企業や彼らに融資している銀行、そしてハイリスクのジャンクボンドを買っている投資家はどうなるのか?FRBが格付けの劣る社債も購入すると言っていることで市場はある程度安心しているのかも。

【S&P500セクター別】

S&Pエネルギー指数<.SPNY>は3.7%安年初来45%安
エネルギー指数は年初から45%下落。11セクターの中で最も大きく下落。
ただし、昨日一番下げたセクターは公益(電力、ガス)と不動産。下げが少なったのはヘルスケアとコミュニケーションサービス(フェイスブック、アルファベット(GOOGL)、Tモバイルにネットフリックス、ベライゾン、ディズニー)

アマゾン・ドット・コム<AMZN.O>が0.8%、ネットフリックス<NFLX.O>が3.4%、それぞれ上昇。両社とも外出制限措置が事業の追い風になっている。

ディズニーの下げが目立つ。マイナス4.1%で102ドル強。UBSとクレディスイスが格下げしました。一方で明日の引け後に決算発表のネットフリックスは今日も上げて+3.44%で437ドル。

IBM引け後に決算発表
新型コロナで業績予想撤回 1~3月は3%減収
売上高が前年同期比3%減の175億7100万ドル(約1兆8900億円)
通期の業績予想を取り下げた、6月末までに再び予想を示すとしている。

【個別銘柄あれこれ】

クラウドコンピューティングや遠隔医療の会社はいくつかみているが概ねしっかり。
売られたのはオンラインジムのプロトン(PTON)で証券からの格下げです。多分買われ過ぎだったからでしょう。

ショピファイ(SHOP)これはEコーマスプラットフォーム企業ですが、昨日も6.74%上がっています。
先日来お伝えしているテラドックも4%強上昇。

新型コロナウイルスのワクチン開発で政府系の資金420億ドルを受けることになったモデルナ(MDNA)は12%以上急騰しています。

データセンターのエクイニクス(EQIX)は不動産セクターが売られたからなのか3%も下げています。

またインテュイティブ・サージカルは1.525下がっているけどまあしっかり。

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【マシモ(MASI)(医療機器関連)】
株価:198.25(4/20)
時価総額:107億ドル(1兆1500億円)

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マシモは呼吸と脈拍のモニタリング機器を製造し、主に病院と診療所に販売。
同社は血中酸素濃度と脈拍をモニタリングする家庭用ウエアラブル機器の導入も進めている。規制当局は記録的な短期間でこの機器の販売を承認した。

同社のジョー・キアニ(CEO)は、「新型コロナウイルス感染症は呼吸器疾患なので事業には大きな追い風」。入院患者は退院後も血中酸素濃度モニタリングが必要だと語る。

遠隔モニタリングは売上高の5%にすぎないが、「当社事業の主要な部分を占めるようになる可能性がある」。

直近の株価だと予想株価収益率(PER)は52倍で、過去5年間の平均である34倍を大幅に上回る。

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