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米国株式投資の真実を伝える 川田重信の「メディアで鍛える米国株式講座」 [Vol.35]2022年2月21日配信

オンラインサロン「夢がかなう資産形成塾」

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皆様が資産形成で成功するために一緒に学び啓発し合うオンラインサロンです。大好評のメルマガ「メディアで鍛える米国株式講座」だけでは伝えきれない内容や、米国株式投資の魅力を体感できる会員向けのセミナーを提供します。

2000万円達成ペースメーカー

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出所:金融庁 資産運用シミュレーションを基にエグゼトラスト株式会社作成
※上記数字はあくまでシミュレーションであり、将来の運用成果を保証するものではございません。また手数料、税金は考慮しておりません。

読み方:想定利回りと達成年限
3~4%なら30年以上:ラップファンドやバランス型の投信がこれ
5~7%でも25年はかかるよ:米国以外の株式投信だとこうかな
8~10%なら20年ほど:控えめにみたS&P500の上昇率だとこうだ

S&P500のパフォーマンス実績(配当再投資1970-2021)

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正しいリスクテイクで早期に2000万円達成しよう
川田のメッセージはすこぶる簡単。2000万円の達成には余裕資金にできるだけ効率的に働いてもらうことだ。そのためには当事者の皆さんがリスク・リワード(見返り)の意味を正しく理解することが大事だ。毎週メルマガを読む前にこのテーブルを眺め、正しい投資姿勢を確認しよう。

さあ、2000万円達成までのカウントダウンを今すぐ始めよう!

1.マーケット振り返り(2月14日~2月18日)

<主要指数>
・NYダウ -1.9%
・S&P500指数 -1.6%
・ナスダック総合指数 -1.8%

=駆け足バージョン=
ウクライナ情勢に対する安心感から一時反発したものの、再び地政学リスクが高まって売られました。1月の米連邦公開市場委員会(FOMC)議事録発表などを受けて長期金利は低下しましたが、株式市場への影響は限定的でした。

=ちょっとだけ詳しく=
週前半は地政学リスクがやや落ち着いたことに加え、1月の生産者物価指数が市場予想を上回ったにもかかわらずインフレ懸念が抑えられたままで金利が落ち着いていたことなどから、半導体などの成長株を中心に落ち着いた展開となりました。

1月のFOMC議事録が発表されて利上げスピードに対する懸念が和らぎ、長期金利が低下したことも下支えとなりました。

しかし、週後半はロシア軍の動向や北京五輪終了をきっかけとしたウクライナ侵攻に対する懸念から、再び売り圧力が強まりました。

好決算を発表した半導体株が売られたことから投資家心理が悪化したほか、2月21日が休場で積極的に動きづらいこともあり、成長株を中心に軟調な地合いで週末を迎えました。

図4

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2.今週のピックアップ記事

資産形成に役立つ情報を、私が得た情報の中から気になるものをセレクトしランキング、極々私的な見解でコメントするコーナーです。

【1】日経新聞 機関投資家、米テック外し ダリオ氏は中国IT株追加購入 バフェット氏、石油株3割買い増し 2/18
および
【2】CNBC Feb 15 “ウォーレン・バフェット、デービッド・テッパー及び大物投資家が賭ける銘柄群とは?”

機関投資家の保有銘柄届出「フォーム13F」
米国の大手機関投資家は四半期ごとに投資先の明細を開示する必要があり、報告書は「フォーム13F」と呼ばれる。

運用会社やヘッジファンド、ファミリーオフィスなどを含めて、2月中旬にかけて(45日以内)2021年12月末の保有株を開示した。21年9月末時点の保有株と比較することで投資行動がわかる。

全般にハイテク株の保有を減らした投資家が多く、巨大テックでは米メタ・プラットフォームズ株の売却が目立った。以下は、主な機関投資家の保有株の変遷。

バークシャー・ハサウェイ
2021年10〜12月にシェブロン(CVX)の保有を3割以上増やし、保有額は50億ドル以上に達した。最初に買ったのは2020年末だったが、シェブロンの株価は2021年に39%上昇した後に、今年も14%上昇している。

マスターカード(MA)やビザ(V)の保有を減らした一方、ブラジルのネット銀行であるヌーホールディングス(NU)を新規に購入した。

2021年末の保有額の上位5はアップル(AAPL)の1575億ドル、バンカメリカ(BAC)の449億ドル、アメックス(AXP)の248億ドル、コカ・コーラ(KO)の237億ドル、クラフト・ハインツ(KHC)の117億ドルだった。

目立った新規投資はゲーム大手のアクティビジョン・ブリザード(ATVI)で、昨年末時点の時価で10億ドル(約1150億円)弱を保有。同社株は今年1月に米マイクロソフトが買収を発表して急上昇している。バフェット氏とマイクロソフト創業者のビル・ゲイツ氏は親交が深く、SNS(交流サイト)など、一部では関連性を勘繰る声もある。

シェブロン(CVX)5年チャート

図6

アパルーサ・マネジメント
米プロフットボールNFLのチームである、カロライナ・パンサーズのオーナーを務めるデビッド・テッパー氏が率いるアパルーサ・マネジメントは、ツイッター(TWTR)株を全て売却し、PER(株価収益率)が低い自動車株のゼネラル・モーターズ(GM)を新たに保有した。

他にも百貨店チェーンのコールズ(KSS)の保有を1割増やしたほか、スポーツ用品小売りのディックス・スポーティング・グッズ(DKS)、アパレルのギャップ(GPS)、百貨店のノードストローム(JWN)など、ブリック&モルタルの小売株を新規に買った。百貨店のメイシーズ(M)の保有を44%も増やし、3番目に大きな保有銘柄になった。メイシーズの簿価は2.6億ドルだが、時価は2.5億ドルと若干減っている。

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