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4月16日木曜日「不安と楽観が交錯:今日は不安心理先行」

【概況】■ エネルギーと金融が売られ、主要指数反落もナスダックの下げは比較的少ない!

米国株式市場は反落。低調な経済指標や企業の四半期決算を受け、新型コロナウイルス大流行がもたらす打撃への懸念が強まった。
昨日の上げの6、7割を吐き出した。ただしナスダックの下げはそれほどでもない。
昨日に続きナスダック100はアマゾンやネットフリックスが史上最高値を付けたこともあって1.15%の下落に止まった。

原油需要について慎重な見方でWTI 原油先物価格は一時19ドル台前半まで下落
3月の小売売上高は前月比-8.7(予:-8.0)%で、過去最大の減少率。

小売売上など分かってはいるが改めて過去の数字を見て腰が引けた、、、というほどではありませんが、楽観的な見方と足元の現実の数字で投資家心理は振り子のようにふれるのでしょう。

決算を発表したユナイテッドヘルス(管理医療)の上昇が支えとなりました。

ところで決算発表したバンク・オブ・アメリカ(バンカメ)(BAC)は6.5%、シティグループ(C)は5.6%各々下落。

ゴールドマン・サックス・グループ(GS)は貸倒引当金を積み増したことなどで49%の減益だったが、株価は0.2%高。「融資事業の比率が低い」

さえない銀行決算が市場心理に加え、今後発表される企業決算見通しの重しになったと指摘。

■S&P500 1株当たり利益予想

リフィニティブのIBESデータによると、S&P500採用企業の第1四半期決算は12.8%の減益

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【需給 機関投資家調査】

バンク・オブ・アメリカ(バンカメ)の月例機関投資家調査
調査は4月1─7日に約200のファンドマネジャーを対象に実施した。

4月のキャッシュ比率は前月の5.1%から5.9%に上昇し、2001年9月11日の米同時多発テロ直後以来の高水準となった。
投資家がリスク資産保有を嫌っていることが背景。

今後の経済回復
急速な「V字」予想は全体の15%にとどまり、52%は「U字」。33%は二番底を経験する「W字」を想定。

株式配分比率は29%ポイント下がって27%と、世界金融危機が最も深刻だった09年3月以来の低さだった。

「最も集中した」取引は2カ月連続で米国債となり、市場にとって最大のリスクは新型コロナ感染の「第2波」が挙げられた。

【市場の注目銘柄】

テスラ(TSLA):ゴールドマン・サックスが「買い」でカバレッジスタート 目標株価は864ドルで一時6.2%ほど上がったが引けは+0.79%の715.5ドル。
ピボタル:ネットフリックス(NFLX) 425→495ドル。
Baird アマゾン(AMZN)の目標株価上げ2275→2550
一方でジェフリーズ:ビザ(V)とマスターカード(MA)の格下げ。私はビザに注目していますが、今日は5.22%も下げた。(株価は高値で210→売られて130→現在170ドル)。マスターカードMAも5.4%も下げている。(同350→200→275)

【私の注目銘柄】

今日もよく上がりました。
スラック(WORK)企業内コミュニケーション +11.18% 28.15ドル
テラドック・ヘルス(TDOC)遠隔医療+9.35% 172.01ドル
チューイ(CHWY)(オンライン・ペットショッピング)6.49% 44ドル
ショッピファイ(Eコーマスプラットフォーム) .022% 497ドル
ズームZM:ビデオ会議システム。 7.94% 153ドル
モデルナMRNA:コロナ薬治験 9.06% 37.8ドル

ドキュサインDOCU 1.77% 100.17 これはこのあともう少しご紹介します。
チェグ(CHGG)(オンライン教育)+0.86% 
ペットメド・エクスプレス(PETS)(オンライン・ペットヘルスケア)+0.19%

投機的な資金が人気銘柄を駆け巡っているのでしょう。これらの銘柄は平気で半値になります。ただしその中から本物がのし上がってくるのが米国株式です。

【銘柄紹介:ドキュサイン(DOCU)】

電子署名業界のリーダーで、同社の事業は非常に好調です。
電子契約のテクノロジーはデジタル処理での署名を可能にするものでこの記事特に重要が高まっています。2020年度の売上は前年比39%増の9億7,400万ドル。2021年度の売上は前年比30%増加予想
ソーシャルディスタンス→導入のペース加速
例えば、新型コロナウイルスに関連して住宅ローン契約の締結が遅延する恐れがあることから、議会では電子公証の全国的な利用を認める新法案が最近提出

2018年4月にIPO(新規株式公開)
世界のトップ20の製薬会社のうち18社、トップ10のテクノロジー会社のうち7社で使用
売上高は、2016年度は2億5000万ドルでしたが、今年度は10億ドルに達する勢いです。
まだ赤字状態ですが、2018年度からフリーキャッシュフローを創出

2019年度:同社の顧客ベースは潜在市場規模の1%ほどで、大きな成長余地を示唆しています。
なお、予想PERは180倍、PSR(株価売上高倍率)は15倍です。

株価は昨年4月のIPOの後、ながらく40~70ドルのレンジ内でしたが上抜けしてからは昨日が史上最高値の100ドル乗せです。

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