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相場の2番底は5月?6月?

相場概況

踏ん張ったけど週間ではマイナス
先物市場で原油が急落しそれにつれて株価は週初の2日間で4~5%も売られました。その後、木、金曜で踏ん張りましたが週間ではマイナスで、S&P500は1.3%、ダウは1.9%の下落に対しナスダック総合は0.2%に止まりました。

*VIX指数が急落しています。これで3日続落。つまり市場はそれなりに落ち着いているということです。35.93 マイナス5.45 -13.17%。
*ナスダック100がまた年初来でプラス圏になりました。+0.6%。

セルインメイになるのかどうか?多分今週はプラス。

S&P500構成銘柄の第1・四半期利益は15%減が見込まれている。特にエネルギーセクターは60%を超える減益が見込まれており、債務不履行(デフォルト)や従業員の解雇、倒産などの懸念が高まっています。


市場の火種
さて、先週前半のマーケット急落を誘ったのは原油先物の急落です。そしてその後マーケットを揺らしたのはギリアドサイエンシズの新型コロナ治療薬のレムデシビルの治験結果です。ではその他にマーケットにはどんな火種があるのか?

財政難に直面すること必至の州政府・地方政府が挙げられよう。その他、財政刺激を打ち出す欧州各国、資源に頼るエマージング諸国や南米諸国など、さらには、世界の食料不足、中小企業の倒産。未公開企業での資金不足や人員削減など挙げればきりがない。

4月もおしまい

4月は1年の中でも一番パフォーマンスが期待できる月です。ただし今年はこのような乱高下の中で果たしてどうかと思いましたが、実際には大変に良好なパフォーマンスになりそうです。それはすなわち3月が無茶苦茶下げた反動とも言えます。では5月は?やはりセルインメイの格言通り、悪いです。本件、のちほどの相場想定の箇所お伝えします。

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Barron’sのファンドマネジャー調査から

これは100社以上の機関投資家へのアンケート調査です。毎年4月10月に実施している大型企画です。それによれば、機関投資家は2021年の見通しに関してはおおむね強気。2021年には米国が正常な状態に戻り、経済が再び成長すると予想している。

今年の米国株については、強気派は39%にとどまり、20%が弱気、41%が中立と回答。しかし、2021年の米国株については強気派が83%に上り、弱気派はわずか4%です。

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この環境ですから目先は慎重なのですが来年、2021年は概ね強気派が主流で現在の水準より15%は上を望めるというのです。彼ら強気派は今年に限ってはここから年末まで4%ほどは上昇するだろうとも答えています。ただしS&P500は年初来では依然として12%安、また史上最高値からはまだ16%以上下落した水準です。仮に、強気派が想定する、来年末までここから15%上がったとしても史上最高値にはまだまだです。リーマンの時もそうでしたが、これだけマーケットが下がると、何事もなかったようにすぐに元に戻ることはないでしょう。なので常識的な答えだと思います。

ところで、前回の昨年10月28日号ではどんな見方が主流だったのか?「今後12か月(2020年10月)が“強気”と答えたマネジャーの割合は27%で、過去20年以上で最低の水準、また弱気派は31%です。この31%というのは“弱気”としては高水準で、1990年代半ばまで遡らないと無い数字」だと。つまりプロのマネジャーは当時、結構冷静に見ていたことになります。

トランプ再選?

*景気のV字回復はあり得ない。可能性が一番高いのは、ナイキのチェックマークのように急落してから緩やかに回復するパターンだ。
*クレジット市場の新たな大規模ショックを阻止できるか。
*FRBによる新型コロナウイルス対応を非常に高く評価している
*トランプ大統領:現在の金融危機に対する対応への評価は高い。彼が再選されると考える資産運用マネジャーは56%でバイデン候補は39%と出遅れている。また大統領選候補者の比較では、バイデン前副大統領よりもトランプ大統領の方が市場に優しいとみる回答者の方が圧倒的に多い。

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私、川田は3月急落時に2016年11月の大統領選挙で勝利した水準まで株価が戻った。その時点で再選は危ういと思っていましたが、やはり戦時の大統領は強いということか?バイデン候補はとにかく世論に自分の考えを訴える機会が随分制限されていて知名度が広がらないのが現状ですから。

人気セクターはハイテク、不人気セクターはエネルギーと一般消費財

個別銘柄では、マイクロソフト<MSFT>、アマゾン・ドット・コム<AMZN>、著名投資家ウォーレン・バフェット氏率いる投資会社バークシャー・ハサウェイ<BRK.A>、石油企業シェブロン<CVX>、金融大手JPモルガン・チェース<JPM>などが特に選好されている。

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最も過大評価されている銘柄には、アマゾン、動画配信大手ネットフリックス<NFLX>、ビデオ会議ソフトウエア企業のズーム・ビデオ・コミュニケーションズ<ZM>といったソーシャル・ディスタンシング(他人との距離を取ること)の恩恵を受ける企業が挙げられた(それぞれ年初来で30%、31%、133%上昇)。

「本当の投資機会は現在低調な銘柄にある。娯楽・メディア大手ウォルト・ディズニー<DIS>は新型コロナウイルスによって大きな打撃を受けているが、長期的に見れば急落したばかりなので魅力的だ」と語る。同氏はディズニーがネットフリックスのような直接配信型のストリーミング事業に転換したことを好感している。こうした業態は巣ごもり消費の恩恵を受ける

さてここまでは「バロンズ・ダイジェスト」を借りて、米国の今の雰囲気をお伝えしました。では我々はこの状況をどうみているか?

相場想定:2番底は5月か6月か?

さて先日、FDSの箱田社長と相場想定関する対談をいたしました。その時のポイントは

*例年からセルインメイだが?潮目ファインダーではどうは?以外に早い段階で2番底を探りに行くこともあるのか?
→潮目ファインダーでは5月8日日本では連休明けの可能性もある。

*2番底を探りにいくのは5月と6月の2つの可能性があると考えている。
ではどっちの可能性が高いのか?

長めの相場シナリオ:8月相場の連騰があれば、年末にかけての暴落は無くなる可能性

8月3、4日にかけて底値潮目を形成し反転する、その後のサマーラリーで例えば9連騰とかが起きるかどうかがカギになる。
連騰が起きるとなぜそれがポジティブのシグナルになるのか?
→連騰が起きるということは売りよりも買いが多い。これはポジティブが情報がマーケットに投入されるという意味だ。ここれは大暴騰よりも小幅な連騰が非常に重要だ。8月1週、、4日を過ぎたあたりにこの連騰が起きる可能性がある。

8月1週、4日を過ぎたあたりにこの連騰が起きる可能性がある。

来年2021年にワクチンが投入できるということならば、その半年前あたりにワクチンの可能性が出てくる。そうなればコロナ危機に対する不安感は一掃される可能性がある。
→8月に仮に相場が連騰するとなれば、それはその半年後のワクチン投入に対するポジティブな情報を織り込んでいるということになる。

皆さんのポジションはどうしたらいいのか?
年間で買い進む人はどうでしょう。例えばこれまでに年初から2、3割買った人ならもう1割ぐらい買い足してもいいのか?というのもセルインメイがあればあったで5月下旬にまた買えばいいではないですか?
もしセルイン・ジューン(6月)になったら、6月下旬になってまた買う。そのように少しずつ買うのが精神的に随分楽だと思います。

さて決算発表たけなわです。先週末までにS&P500構成銘柄の4分の1の企業が決算発表を終えました。これがそのままの勢いで進むと利益は前年同期比マイナス15.8%でこれは2009年第2四半期に記録したマイナス27%以来のことです。

決算発表たけなわ

さて今週は4月28日(火曜日)に半導体大手アドバンスト・マイクロ・デバイシズ<AMD>、グーグルの親会社であるアルファベット<GOOGL>、4月29日(水曜日)はフェイスブック<FB>、IT大手マイクロソフト<MSFT>、テスラ<TSLA>。さらに4月30日(木曜日)はアマゾン・ドット・コム<AMZN>、アップル<AAPL>と有力企業の決算が目白押しです。彼らが発表するガイダンスに注目が集まります。





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