バロンズ読みどころ 【今週のバロンズ】 配当銘柄 女性活躍 金相場
1. 相場下落の中で買うべき、配当が魅力的な12銘柄 【カバーストーリー】
2. 利回り1%未満でも米国債に上値余地【債券】
3. 米国金融業界で最も影響力がある女性100人【フィーチャー】
4. 株価が乱高下する中で金相場は上昇中、この上昇にまだ余地がある理由【投資手法】
5. 金融業界における女性の地位がようやく向上し始めた【フィーチャー】
6. 週間ベースで反発したが、困難はこれから【米国株式市場】
7. 新型コロナウイルス後の11銘柄の株式とETF 【インタビュー】
8. 利下げは病める市場の特効薬にはならず【コラム】
9. 新型コロナウイルスの業績への影響は懸念されたほどではない 【ハイテク】
10. 今週の予定【経済関連スケジュール】
■今週の読みどころ
先週の「バロンズ・ダイジェスト」は急落の中でも楽観的な論調が目立つと伝えた。しかし、今回はさすがのアメリカ人も事の重大さに気づいたような伝え方だ。但し、そうは言っても、このレポートのそこかしこに「下がったところは買い」のメッセージが読み取れる。
1. 相場下落の中で買うべき、配当が魅力的な12銘柄
1.「カバーストーリー」では、株価下落で配当利回りが高まっている一方で債券利回りが過去最低にまで低下した環境下での、利回り狙い銘柄を紹介している。但し、利回りに目を奪われリスクを見逃さないよう、自社発行の社債利回りとの比較を提示している。高配当銘柄には、バリュートラップ(割安と思って買ったら株価がさらに下落)などのリスクもあるが、掲載した銘柄の配当は、2020年予想利益に基づく配当性向やバランスシートの強固さ、および事業の耐久性などを考慮すると安心はできそうだ。
推奨リストには年初来で株価が2、3割下げている銘柄が幾つもある。もし高い株価で買っていれば配当利回り分を取り返すには何年もかかる。そして総合パフォーマンス(株価変動+配当利回り)を狙って投資している間はさらに不確実なリスクを背負う。この点に留意されたし。
3. 米国金融業界で最も影響力がある女性100人
米国も女性の社会的な活躍を奨励、促進している。金融業界におけるこのトレンドを扱っているのが3.「フィーチャー」の「米国金融業界で最も影響力がある女性100人」と5.「フィーチャー」の「金融業界における女性が地位をようやく向上し始めた」の2本だ。3番では、管理職や意思決定者に女性が多い会社は投資リターンが高いという。その後半では業界で活躍する女性を何人か紹介しているが皆さんもご存じの人がいるだろう。一方、5番ではそうは言っても現実はまだまだ改革途上で改善の余地があるとの観点だ。2つの記事は日本の社会が抱える課題を先取りしている。記事の内容を「外圧」と受け止めず素直に「見習うべきは見習う」姿勢もまた大事だと思う。
4. 株価が乱高下する中で金相場は上昇中、この上昇にまだ余地がある理由
4. 「投資手法」では金(ゴールド)はここからでも有望との見方だ。金については米国人より日本人投資家の方が知識があるのではないか?ちなみにETFのおかげで金投資が随分便利になった。そしてこの間の株価急落で金投資の効用を実感している人も多いに違いない。
9 新型コロナウイルスの業績への影響は懸念されたほどではない
9.「ハイテク」は日本語タイトルにあるように、新型コロナウイルスへの楽観的な見通しが全面に出ている。但し、この状況での投資手法は「バーベル・アプローチ」だ。つまりバーベルの片方には株価が売られたところを買う積極的な投資で対象としてウーバー・テクノロジーズ(UBER)や半導体製造装置のラム・リサーチ(LRCX)を、その片方には先週に続き「在宅」銘柄で、テレビ会議システムのズーム・ビデオ・コミュニケーションズ(ZM)やビデオゲーム銘柄などだ。
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