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米国株式投資の真実を伝える 川田重信の「メディアで鍛える米国株式講座」 [Vol.27]2021年12月20日配信
2000万円達成ペースメーカー
出所:金融庁 資産運用シミュレーションを基にエグゼトラスト株式会社作成
※上記数字はあくまでシミュレーションであり、将来の運用成果を保証するものではございません。また手数料、税金は考慮しておりません。
読み方:想定利回りと達成年限
3~4%なら30年以上:ラップファンドやバランス型の投信がこれ
5~7%でも25年はかかるよ:米国以外の株式投信だとこうかな
8~10%なら20年ほど:控えめにみたS&P500の上昇率だとこうだ
S&P500のパフォーマンス実績(配当再投資1970-2021)
正しいリスクテイクで早期に2000万円達成しよう
川田のメッセージはすこぶる簡単。2000万円の達成には余裕資金にできるだけ効率的に働いてもらうことだ。そのためには当事者の皆さんがリスク・リワード(見返り)の意味を正しく理解することが大事だ。毎週メルマガを読む前にこのテーブルを眺め、正しい投資姿勢を確認しよう。
さあ、2000万円達成までのカウントダウンを今すぐ始めよう!
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1.マーケット振り返り(12月13日~12月17日)
<主要指数>
・NYダウ -1.7%
・S&P500指数 -1.9%
・ナスダック総合指数 -2.9%
=駆け足バージョン=
週前半はオミクロン株感染に対する警戒感などから軟調でしたが、米連邦公開市場委員会(FOMC)の決定が予想の範囲内だったことから反発しました。しかし、欧州での金融引き締めの動きや感染再拡大への警戒感から再び下落しました。
=ちょっとだけ詳しく=
新型コロナウイルスのオミクロン株に対する警戒感が再び広がったことや、生産者物価指数が市場予想を上回ってインフレが懸念されたことから週前半は軟調に推移しました。FOMCでは量的緩和措置の縮小を加速して3月に終了させると決定されたほか、2022年中の3回の利上げが見通されることも示されましたが、市場が織り込み済みの内容で、安心感から大幅に反発しました。しかし、イングランド銀行(英中銀)や欧州中央銀行(ECB)からも引き締め政策への転換が示されたため、株式市場への資金流入が縮小するとの見方から成長株を中心に売られました。また、金曜日に指数先物や個別株オプションなどの清算日が重なったため、市場のボラティリティーが高くなりました。
2.今週のズバリ!
これだけは知っておいてほしい情報をお届けするコーナーです。
きだ。
ポジション整理の売り
先週、株式市場が上昇したのは水曜日だけ。木曜日は成長株が、金曜日は景気敏感株が売られた。いろいろと背景が解説されているが、実態は先物やオプションの清算日に関連したヘッジファンドなどによるポジション整理だろう。クリスマス休暇前に今年大きく上昇した銘柄で利益を確定するのは理に適っている。
水曜日の大幅反発は米連邦公開市場委員会(FOMC)の決定が予想の範囲内だったため。量的緩和策の終了が来年3月に前倒しされ、来年中の3回の利上げ見通しが示されたが、債券市場が落ち着いた動きとなったことが予想の範囲内だった証拠。警戒感で売っていたポジションの巻き戻しで大きく上昇したのだ。しかし、翌日のイングランド銀行(英中銀)の利上げと、欧州中央銀行(ECB)によるパンデミック緊急買い入れプログラム(PEPP)終了の発表が再び警戒感を高めた。過去を振り返ると欧州の利上げの波が米国に影響することはよくある。今後の注意点でもあり、特にECBに予想外の動きがあると大きな影響がある。
来年見通しの季節
今年も終わりに近づき、来年の見通しが各所で示されている。来年の市場を考える際のポイントは、①米国の金融政策の行方、②インフレ動向、③新型コロナウイルスの状況だろう。もちろん、中国との関係や中東情勢などの地政学的な動きもあるかもしれないが、市場に決定的な影響があるものはないだろう。
上記の①~③のどれにも楽観ストーリーと悲観ストーリーがあり、どちらか一方に賭けるのはリスクが大きい。また、株式市場の現在のバリュエーションを考えると売られやすくなっているのは否めない一方で、堅調な企業業績は下値を支えそうだ。これらを考えに入れると、来年末の値は今年とそれほど変わらないものの、15%前後の乱高下が数回あってもおかしくない。それでも長期の資産形成なら「ノイズ」と割り切れるものだ。
クリスマス休暇
今週は先週末の余波が当初残るかもしれないが、あとはクリスマス休暇に向けて徐々に落ち着くはずだ。年内の米国市場は24日だけが休場となるが、参加者も減って、よほどのことがない限り「消化試合」のような相場になるとみている。
3.今週のピックアップ記事
資産形成に役立つ情報を、私が得た情報の中から気になるものをセレクトしランキング、極々私的な見解でコメントするコーナーです。
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