米国株式投資の真実を伝える [Vol.112]2023年10月2日配信
【人生を豊かにする日経の読み方】
社会人になって40年以上読み続けている日経新聞の中から気になる記事をピックアップしコメントする企画だ。毎週土曜日午前9時〜9時45分にズームへの参加形式で実施している。
参加は無料なのでご興味あるかたはPeatixでお申込みください。
以下は先週土曜日にカバーした記事の表題をいくつか。
1.マーケット振り返り(9月25日~9月29日)
<主要指数>
・NYダウ -1.3%
・S&P500指数 -0.7%
・ナスダック総合指数 +0.1%
=駆け足バージョン=
前週の米連邦公開市場委員会(FOMC)後からの金利上昇を受けて、軟調な展開が続きました。インフレ懸念は和らいだものの、新年度の予算審議が難航して政府機関の閉鎖に対する懸念も上値を抑え、S&P500指数は4週連続の下落となりました。
=ちょっとだけ詳しく=
週初は、前週の下落に対する売られ過ぎ感などから、売り一巡後は成長株を中心に買い戻しが入りました。
しかし火曜日以降、高金利環境の長期化に対する警戒感が再び強まり、長期金利が約16年ぶりの高水準となったことから、再び軟調な展開となりました。10月からの米国政府の新年度入りを前に、予算審議の難航による政府機関の閉鎖が懸念され、閉鎖された場合の米国債の格付けに対する影響も投資家心理に影を落としました。
その後、長期金利の上昇が一服したことや、金曜日に発表された個人消費支出(PCE)のデフレーターが落ち着いていたことから成長株を中心に買い戻しの動きも見られましたが、予算審議に対する懸念や四半期末を控えていたことから投資家の慎重な姿勢が続きました。
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