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バロンズ・ダイジェスト2020年3月8日号

エグゼトラストが翻訳を行っているバロンズ・ダイジェストWEEKLYマガジンの読みどころをご紹介します。米国の投資情報週刊誌Barron’sから、日本の投資家の皆様にも有益な記事をピックアップして、日本語でお読みいただけます。一部無料でご覧いただける記事もありますので、是非一度アクセスください。

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先週の「バロンズ・ダイジェスト」は急落の中でも楽観的な論調が目立つと伝えた。しかし今回はさすがのアメリカ人も事の重大さに気づいたような伝え方だ。ただしそうは言っても、このレポートのそこかしこに“この下がったところは買い”のメッセージが読み取れる。

「カバー・ストーリー」では、株価下落で配当利回りが高まっている一方で債券利回りが過去最低にまで低下した環境下での、利回り狙い銘柄を紹介している。ただし利回りに目を奪われリスクを見逃さないよう、自社発行の社債利回りとの比較を提示している。高配当銘柄には、バリュー・トラップ(割安と思って買ったら株価がさらに下落)などのリスクもあるが、掲載した銘柄の配当は、2020年予想利益に基づく配当性向やバランスシートの強固さ、および事業の耐久性などを考慮すると安心はできそうだ。

推奨リストには年初来で株価が2、3割下げている銘柄がいくつもある。もし高い株価で買っていれば配当利回り分を取り返すには何年もかかる。そして総合パフォーマンス(株価変動+配当利回り)を狙って投資している間はさらに不確実なリスクを背負う。この点に留意されたし。

米国も女性の社会的な活躍を奨励、促進している。金融業界におけるこのトレンドを扱っているのが3番「フィーチャー」の「米国金融業界で最も影響力がある女性100人」と5番「金融業界における女性が地位をようやく向上し始めた」の2本だ。3番では、管理職や意思決定者に女性が多い会社は投資リターンが高いという。その後半では業界で活躍する女性を何人か紹介しているが皆さんもご存じの人がいるだろう。一方、5番ではそうは言っても現実はまだまだ改革途上で改善の余地があるとの観点だ。二つの記事は日本の社会が抱える課題を先取りしている。記事の内容を“外圧”と受け止めず素直に“見習うべきは見習う”姿勢もまた大事だと思う。

4番の「投資手法」では金(ゴールド)はここからでも有望との見方だ。金については米国人より日本人投資家のほうが知識があるのではないか?ちなみにETFのおかげで金投資が随分便利になった。そしてこの間の株価急落で金投資の効用を実感している人も多いに違いない。

7番「インタビュー」は投資情報レポートを定期配信しているビスポーク・インベストメント・グループだ。実は私も同社のレポートを購読している。レポートには文字よりも図表やチャートが多いので英語もそれほど苦にならない。その彼らのメッセージは“恐怖が支配する今のマーケットでは売りよりも買い場を探せ”で関連銘柄とETFを紹介している。

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