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米国債券は絶好の投資タイミングにある

筆者は2023年3月現在で米国債権は非常に良い投資タイミングにあると考えている。

そう考える理由は大きく分けて3つある。
以下にその理由について解説していく。

1 優良高配当株同様の利回りの高さと安全性の高さ

https://jp.investing.comから引用

この記事を書いていた2023年2月27日現在のアメリカの10年債権利回りはなんと約3.9%もある。
これは高配当株式の利回りに匹敵するほどの利回りであり、一般的に同程度の利回りの株式より魅力的である。

その理由は株式は企業の業績により、配当が減配になる可能性があり、そうなれば減配+株式価格の下落によるリスクがが常に付きまとう。
一方で債券の利息は株式のように業績に頼ることなく安定的に支払われるため株式よりも低リスクで安定的したインカムゲインを得ることができる。

https://jp.tradingview.comを引用し、筆者が編集したもの

そして債権利回りと価格はシーソーの関係にあるため、現在、米国債権ETFの『AGG』は非常に安値価格だと言える。

利上げの早期打ち止めが遠のけば、価格はさらに下落する可能性があるが、現水準よりもさらに利回りが上昇することを考えれば、債券を買う価格としても非常に良いスタートを切ることができるだろう。

2 リセッションや利上げによる上昇が期待される

2023年は利上げの影響により株安となり、リセッション(景気後退)に陥ることが懸念されている。

現実にこのようなことが起きた場合、安全資産である債券が買われる可能性が高い。

またリセッションとなれば、FRBは今度、利下げを迫られる展開が予想される。そうなれば債券は一段と上昇することが期待される。

3 リスクヘッジをすることができる

2022年の株式と債券は利上げの影響により正の相関関係(同じ値動き)となっていたが、本来両者は逆相関の関係にある。
つまり株式が上昇する時に債券は売られ、株式が下落する時に債券が買われるというのが本来の値動きだ。

先に説明したとおり、今後リセッションが起これば、株式と債券の値動きは従来どおり逆相関の値動きになるとが予想される。

つまり株式だけでなく債券を組み込むことによって、ポートフォリオのリスクを低減する効果が得られるということだ。

米国債権を買うなら円建て米国債がおすすめ

https://jp.tradingview.comを引用し、筆者が編集したもの

日本人が米国債権を買う場合、円建てのものが良い。
その理由は円高ドル安の影響で利益が相殺されないからである。

上のチャートをみるとわかるように、ドル円と米国債権は逆相関の関係にある。

つまり、ドル建てで米国債権を買ってしまうと、せっかく債券の価格が上昇しても、ドル円は円高ドル安方向に動くため、利益が相殺されてしまうというわけだ。

また、現在米国債権は利回りの高さが魅力だが、ドル建て米国債の場合、配当金に対してアメリカでの税率10%かかった後に、日本での税率20%がかかるため、その利回りの魅力も半減してしまう。

しかし円建て米国債権の配当金の場合は、かかる税金は日本での20%のみであり、また円高円安による影響も受けないので明らかにドル建て米国債権よりも大きなリターンが期待できる。

しかし円建て米国債にも1点だけデメリットがあり、それがプレミアムヘッジ料がかかる点だ。

プレミアムヘッジ料とは、円高ドル安のリスクを回避するためのかかるヘッジ費用のことだ。プレミアムヘッジ料は各商品により異なるため、自分が購入しようとする商品の詳細をよく確認することをおすすめする。

テクニカル的にはトレードタイミングや分析については以下のマガジンで詳しく解説しているので是非参考にして見て欲しい。

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