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科学と政治(記事紹介)

危機時における科学者の社会的役割
横山 広美(国際高等研究所カブリ数物連携宇宙研究機構/学際情報学府 教授) 
理学部ニュース2020年7月号掲載

https://www.s.u-tokyo.ac.jp/ja/story/newsletter/page/6942/

およそ2年前、2020年7月に書かれた記事です。今更ですが、ぜひ読んでいただきたいと思います。(全文が大事ですので、特定の文章をピックアップすることはしません。)
コロナ禍の初期からこの記事が周知されていれば、科学者と政治の役割が整理され、「専門外の京大のノーベル賞の先生までが客寄せパンダに使われている」などとアホなことを言い出す輩はいなかったかもしれません。

https://note.com/kawasemi_no_hina/n/n39f9d9bff252?scrollpos=comment

山中伸弥先生を『専門外』と評する思慮の浅さにまず驚きますが(医学系研究者を志すきっかけはウイルス。臨床医時代に重度の関節リウマチ(言うまでもないと思いますが、自己免疫疾患の一つ)を診る。iPS細胞由来の免疫細胞を用いたがん治療の研究。新型コロナ回復者からのiPS細胞樹立等々→詳細はこちら。『免疫学者』という肩書きが付かなければ『専門外』という認識でしょうか?)、こう言う輩が出てくる程に、このコロナ禍で日本の政治家は専門家に責任を押し付けてきました。(あるいは、専門家を隠れ蓑に責任を回避してきました。)

本来であれば『了承』するのは厚労省の分科会ではなく、政治家でしょう。順序が逆です。

PCR検査、ワクチン接種、行動制限等々、危機時に下した決定に対し、責任を負うべきは政治家です。日本国民全体がそれを正しく認識すれば、何がこの混乱を生み出しているのか、自ずと見えてくるはずです。

以上。

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※ この記事は個人の見解であり、所属機関を代表するものではありません。
※ この記事に特定の個人や団体を貶める意図はありません。
※ 文責は、全て翡翠個人にあります。
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