マックり・ママさん 〜浪漫社にMacBook Proがやってきた!!
今年に入ってnoteにハマってすぐ、こういう記事をポストした。
上記を要約すると我らがバー『浪漫社』のママこと女房がテキスト(文章)を中心としたプロジェクトに着手することになったのだが、同じAppleファンでもiPad派のママがテキストを扱いやすかれと、俺が10年近く放置していたMac用のMagic KeyboardとMagic Trackpadをママの無印iPad第7世代*にBluetooth接続してみたら見事に使えたというハナシ。
で、だがしかしそれでもやっぱりiPadはどうしてもパソコンに較べればテキストの扱いやマルチウィンドウなどに不便は多く、
「やっぱりパソコンかなあ……」
と、ふたりして逡巡していた。
もちろんママ専用のMacはあるにはあるのだが、それは俺の親友であり『もーれつア太郎』でいえばデコッ八にあたる弟分から好意で譲ってもらった2000年代のMacBookで、いまや満身創痍。
そろそろママ用にも新しいMacが入り用かなあと考えていたのだが、皆さんご存知のようにMacは高い。
かといってウィンなんとかいう基本ソフトなブツに手を出すのは我らの、それこそ浪漫や美意識に悖《もと》る。
さてどうしたものかなあと考えていたところ、ネットの記事でChromebookなるものが評判が良いと見知った。
で、おおよそ2週間ほど前にポストした都下某街に映画を観に行ったついでに某大手家電量販店でChromebookをいじってみようといういうことになったワケだがさてお立ち会い。
映画を観終わったあと、まずはお茶をしようということでその某街に昨年新しく出来た大規模複合施設に行って美味しいコーヒーと風景とで一息ついたのだが、ことのついでせっかくだから某量販店に行く前にその複合施設にどんな店があるのかと、いわゆるウィンドウショッピングをしようということになった。
したところどうもその1階路面に気になるシャレオツなアウトドア用品店があって、冷やかしで入ってみた。
で、店の入って右側はたしかにアウトドア用品なのだが、ふと左側を見やると、あにはからんやその壁面いっぱいに我らがApple製品がずらりと陳列されている。
「ゑ゛っ!?」
と驚きつつもさしたる期待もなしにそれらを舐めてみたところ、なんとアウトレットと銘打ちながらも未開封新品・保証付きのMacがずらりとある。
そしてその中に何となんとナントの勅令。価格のハナシになるのであえて店名は伏せるが、43%オフのMacBook Proが!!
2019年のいわゆる「梅」モデルながら、これには驚愕。
昨年末にリリースされあまりの凄さにパソコン業界を震撼させている「M1 Mac」——俺は発売当日にMacBook Airを入手した。えへんえへん——によって旧来の「intel inside(インテル入ってる)」なMacの価格が暴落していることは聞き及んでいたが、これはちょっとハンパない価格。
それでもChromebookの安いものに較べればそれなりのお値段なわけで、ご婦人の店員さんから二三の説明を受けただけで、そこは平静を装って同店をあとにし、かの量販店へ向かった。
で、そのChromebookを何機種か少しばかりいじってみたのだが、これがやはりAppleユーザからすると……(以下、略)
そんなわけでママともじっくり——といってもほとんど脊髄反射だったのだが話し合った上で、やはり、
「あのMacBook Proにしよう」
となり、宵闇の中を閉店まぎわの、その「アウトドアショップ」にまたぞろ舞い戻った。
そしてあらためて知った新事実。
その店は今でこそアウトドア用品も手掛けているが、俺を含む古参のMacユーザなら絶対にその名を見聞きしたことはあるはずの、1989年からのAppleの正規販売代理店。アウトドア用品は、数年前から扱うようになったとの由。
もちろん、店長さんもお若いながら筋金入りのAppleユーザ。
その証左に会計の際のレジでまた驚いたのだが、そのレジが——店長さん手ずから改造したという——Macintosh PlusのディスプレイにiPad miniを組み込んだというもの。もちろん、裏側は浪漫社でも使っている最新のレジシステムだ。
Mac歴30年の、全俺が泣いた。
さらにMac購入者には、かのLaCie社の外付けSSDドライブを特別価格で提供ということで、ママが購入したMBPの内蔵ストレージが128GBということもあり併せて購入。羨ましいったらない。
つかですね、M1 MBAユーザたる俺が最も悔しいのは、ママのMBPがTouch Bar搭載だということ。
まあTouch Barについては賛否両論あるんでだからどうだと言えなくもないんだが、一つのステータスとしていいよなあ……いいよなあと、ホント。
というわけで俺がこの記事を綴っている今すぐ隣で、ママは嬉しそうにそのMBPちゃんで黙々と作業中。
なんか可愛らしいももいろカバーZも取り付けたりしちゃったりしかもそれに付属のキーボードカバーシートなんかも使ってたりしちゃったりなんかしちゃったりして、スペック的には俺のM1ちゃんのほうが遥かに上だというのに、なんか羨望。
まあそれは別として、高性能なインテルMacが店に1台あるというのは心強い。
別段BootCampやParallelsでのウィンナントカは今後も使うことはなかろうと思うが、レガシーなアプリやフォントの互換性を考えると安心材料にはなる。
ナントカ宣言の2週間延長も決まり飲食店としてはまだまだ厳しい情勢は続くが、浪漫社総体として良き買い物だったなと。
ますます、いろんな意味で俺のM1ちゃんとママのMBPちゃんを以《もっ》て、様々な制作、生産、発信などに活かしていこうと前向きになれたなというとどのつまり。
やっぱApple製品(や、サービス)は、何かを作りたい・表現したい・伝えたいヒトたちを勇気づける。
このことの細かなことについてはまた別途ポストしたいが、とまれママ、良かったね。
今度は俺が、専用のiPadが欲しいな(笑)
*)初出では「第8世代」と記しているが、これは誤り。