ポスターどっきりまるで亡国 ~ 続・EXPO2025のポスター(呆)
昨日知った「EXPO2025」のキャンペーンポスターへの怒りが、一昼夜を経ても治まらない。
代理店ガーッとか癒着ガーッとかはまた別の話として、とにかく国家的なプロジェクトにおいてこんなモンが恥ずかしげもなく採用され公の目に触れることになってしまうことに、暗澹たる気持ちになる。
この国のグラフィックデザイン……というか美意識も、いよいよ地に落ちたなと。
もともと日本の美術というのは、工芸なども含め、きわめて「近代デザイン」っぽい。
※以下、引用元はキャプションからリンク参照
こういったものが明治維新後の19世紀後半に西洋に知られるようになり、「ジャポニスム」として美術家たちに多大な影響を与えたことは論をまたない。
そしてこの国でも明治末頃から広告美術やグラフィックデザインという概念が導入されると、これまた民族的な生真面目さも手伝って、数々の傑作ポスターが生み出されてきた。
1911/明治44年
1922/大正11年
1927/昭和2年
国家的なプロジェクトのポスターといえば……
1967年/昭和42年
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そして
2024/令和6年
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何が起きているのだ、この国に……
ひょっとするとわが国の広告ビジュアル史上最高傑作の一つ『史上最低の遊園地』のセンを狙っているのではと0.3秒ぐらい思わないでもなかったが、そうではあるまい。
とにかく、洒落ではなく本気でやっているところが空恐ろしい。
そのほか言いたいことは山ほどあるが、こんなモンがまかり通ってしまう背景には、この国の現在に、かなり根深いものがあると思っている。
今後ともそうしたことどもをしっかり注視し考察していきたいと考えているが、まかり間違ってこの万博とやらに出かけてしまったご家族において、
「お父さんはカタなし。」
とならないことを願ってやまない。
1990/平成2年