2023年のかわせひろし
さて年末最後の記事は、恒例の自分自身の振り返り。
今年頭の目標は、どれぐらい達成できたのか。元旦記事から引っ張ってきましょう。
1月に前述のものを含めて短編2本を仕上げたい。
こちらは達成しました。さらにもう一本書いて計3本です。がんばった。ぱっと閃いてぱっと形にするのは楽しい。
おまけ漫画をもうちょっと描いて、単行本を作りたい。
単行本までは行きませんでしたが、コピー本を作ってCOMITIAで出しました。他愛ない小ネタで漫画描くの、楽しい。
ガンズも進めたい。
こちらはnoteが印税分配機能をなくすということで、web版を諦めて雑誌に戻りまして、一年で3冊ほど出しました。かなりがんばったと言えるのでは。
『マルくんのおことわり』の引っかかっているところを早く何とかして、だーっと進めたい。
新作も必要。
さて、これが問題だったのです。
新作のアイディアはあって、出だしのシーンは思いついていて、何が起きてどういうオチで、というところも見えていた。なので、すいすい書けるのではないかと思っていました。春先には終わってるだろうぐらいの感じ。
ところが、起承転結で言うと、承の部分が抜けているのです。そしていまいち、いいシーンが思いつきません。
途中で、この話は犬が喋らないということに気づきました。
おかしなことを言っているな、とお思いかもしれません。しかしこれは自分の創作の型に対する大問題だったのです。
よく考えたら僕は、シリアスの現代劇をほとんど書いたことがない。なので承の部分がうまく書けない。宇宙人もぽんこつロボも喋る犬もいないなんて、一体どうやって話を進めればいいのか。変なものを出して、それで場をつなぐというのが習いになっているのです。まさかこんなことで引っかかるとは思っていなかったので、大弱りです。
とにかくもがいてもがいて、何とか埋められそう、というところまで来ました。こんなに小説書くのに時間がかかっているのは初めてです。
これのわりを食ったのが、『マルくんのおことわり』です。
新作小説を書き終わったら、『マルくん』もまとめて一気に書こうという目論見でしたが、その新作小説が終わらない。ということで『マルくん』もあまり進まず。
それでも一応一話だけ進めました。
そんなこともあり、小説の書き方、見せ方について色々と考えた1年になりました。
来年、まずは新作小説をちゃんと終わらせ、そちらの方に進みたいと思います。それでは皆さんよいお年を。
(ブログ『かってに応援団』より転載)