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at a bank ep2

今日は沼津COAST-FMの
「スマイルオン・サンデー」という番組にお邪魔して
三島市民演劇祭の宣伝をさせてもらってきました。
(川瀬組出演者の幸恵さん、ご紹介ありがとうございました!)

番組の中で、川瀬組が上演する「バンク・バン・レッスン」について
その魅力をしゃべりたおしてきたのですが
その辺りを整理して
今回は、なぜバンクバンを上演することに決めたのか
ということついて書きたいと思います。

その前に長い前置きを。

劇団川瀬組は2023年の3月くらいから現時点までも
稽古見学の申入れをとても多くいただくようになりまして。

あれだな
俺たちの上演作品が素晴らしすぎて
人気に火がついちゃっとるな
とか鼻の穴を膨らませたいのですが
そんなことはなく
「公演を観て感動したので見学に来ました(はーと)」
なんて人がほぼいない。
むしろ観てくれたこともない人ばかり。

じゃあどうやって認知してもらったんだい
となれば普段からSNSの更新をしてくれている
劇団員に頭が下がるのですが
(よく勘違いされますが、劇団SNSの中の人は私ではありません)
(若い女子がやってくれています。おじさんじゃなくてよかったね)
「三島 劇団」とかで検索すると、うちがヒットするんですね。

で、公演を観ていない見学者の皆様の
動機はどんな感じなのかといいますと。

・進学/就職/引越しで三島に行くので、地元でやっていた演劇を三島でも続けたい
・子どもの頃/高校時代/出産前まで、演劇をやっていたが、いろいろ落ち着いた今、また始めたい
・ずっと演劇をやってみたかったが機会がなかった、思い切って始めてみたい

で、こういう初期衝動って大切だよなぁと改めて思ったのです。

(長い前置きから本題にうつりますよ)

「バンク・バン・レッスン」という作品の醍醐味は
登場人物たちが真剣にふざける、という点にあると思います。
登場人物たちは
「こんなことをやったらバカにされるかも」
「こんなセリフを言うの恥ずかしい」
「こんな設定を思いついちゃったけどありえないよな」
そんな風にブレーキをかけることなく
「銀行強盗ってきっとこうだよね」
「こんな風だったらもっとおもしろいよね」
という自由な発想を出し合って
さらにお互いが
「それおもしろいじゃん」
「じゃあ私はもっとこうやっちゃおうかな」
と高め合っていく
これってそのまんま
演劇の稽古場の
ひとつのあるべき姿なんじゃないか
と考えまして。

演劇に初挑戦する人、久しぶりに始めてみる人と
いっしょにつくりあげるのにこんな最適なホンはにゃあと
わりとマジメに思い至ったわけです。

社会生活ではある程度お行儀よくやっていかないといけません。
多少無理してでも会社や学校で人間関係を良好に保つことは
結果自分のためになります。

でも、たまにはめちゃくちゃしたっていいじゃない。
引かれるかもしれない?
怒られるかもしれない?
自由な発想から出た芝居を否定するなんて
少なくともうちの劇団ではありえません。

登場人物たちはストーリーの中である意味
演劇に初挑戦します。
そんな登場人物たちを演じる役者たちの多くも
今回久しぶりに演劇に触れ
初期衝動を再確認しています。

そんな役と役者が出会って
どんな化学反応が起きるのか
ぜひ劇場でお楽しみください。

新人たちの熱量に負けないよう
座長もがんばります。

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