食洗機が壊れて改めて知る家事の好き嫌い
整理整頓が好き! 靴磨きが好き! 掃除が好き! アイロンがけが好き! お菓子作りが好き! 料理が好き!
……だった。
もう過去の話。
整理整頓は物心ついた時から好きだった。並べたり、まとまったりしているのが好きだったのだ。
靴磨きも母の手伝いをして好きだった。手伝ってと言われたわけでもなく、「私にもやらせて!」と横に並んで楽しんだ。
掃除が好きなのも、特に汚れた所のビフォーアフターを楽しむのが面白かったからだ。
アイロンがけもその感覚。シワが、アイロンで伸びる変化が面白かった。
お菓子作りは高校生の頃からハマった。
学生時代の写真があったのを引っ張り出してきた。
ケーキやクッキーを次々作っては友達に配って食べてもらった。迷惑だったかも。と今となっては思う。
料理も上手になりたくて、母の「タンパク質メインの料理と、緑黄色野菜中心、淡色野菜中心の、最低三種類を作る」を守り、祖父母を含めて6人分を週に1回作るようにした。
母のメニューが好きで、今でも母のレシピのファイルを持っている。
これが結婚して何年かすると飽きてきた。
全部だ。
もうできるだけラクをしたい。
片付いている様子は気分が良いので、時々急に片づけを始めるけど、基本的にマメにはしない。汚いなーを放っておくのはイヤだけど、キレイだなーはそんなに保ち続けられない。激しく汚くはないけど、ちょっと散らかっている。が日常。
掃除もビフォーアフターを楽しんでいたから、片付けと同じく。キレイになるのが面白い。
台所に毎日立っていると料理も栄養をつけるものとして、何だか楽しい創作からはほど遠くなった。美味しいに越したことはないけれど、まあまあで満足してしまう。
好きだった家事が好きではなくなってしまった過程などを書いたが、実はずっと嫌いな家事がある。
「洗い物」だ!
食器洗いを、いまだかつて好きになった経験がない。何故だかわからない。水に濡れる感覚がいやなのかな。でもそれだと他では通じない理屈。だって掃除の時も雑巾とか触るし。食器の油汚れがいやなのかな。台所に立たなければならないのとか。いくら考えてもよくわからない。
もしかして……思い込み??
あまりにも嫌いで、家を建てる時に、高かったけど食洗機を備え付けてもらった。
その時に、ある高さ以上に食器を入れないようにと言われた。
でも説明書も読んでおらず、食洗機にかける時にきちんと扉が閉まらないからかなと思っていた。だから扉が閉まりさえすれば、ちょっとくらいその高さを超えても良いやと思っていたのだ。
皆さん。食洗機を引っ込めたら、扉の向こうで、同時に上にもフタがしまるってご存知でしたか?
引き出しを引っ込めた時だから、決して見ることはできない。
「フタ」の存在。
修理を頼んだ時に初めて知って愕然とした。
水漏れが起きたのは、一つのポンプが壊れていたのもあったけど、もう一つの原因は、食洗機が起動していた時に、二段目の食器を高く積んで、フタが閉まりきっていなかったからなのだ!!
そうか! そうだったのか!! 高さ、守らなきゃ!!!
食洗機が直るまでの数日だったけど、久しぶりに皿を、以前のように全部洗った。その時に「相変わらず嫌いなままだ」としみじみ実感してしまった。思い込みじゃなかったようだ。
ありがたいよ、食洗機。すべての皿を洗えるわけでも鍋を洗えるわけでもないけれど、私の家事への負担をずいぶん助けてもらっている。
読んでいただいて、ありがとうございます! 心に残る記事をまた書きたいです。