しゃべりかけた人がちがった、ってあるあるだよね!
買い物していると、前にいる知らない人が振り向きざま、なれなれしく話しかけてきて困ったこと、きっと多くの人が経験しているだろうな。
こちらの顔を見てハッとした後「すみません」と慌てている。
いわゆる「人ちがい」ってやつ。
ごくまれにだけどある。
そして自分がまちがえた側にいることは、相当な回数ある。
人がいなかったこともある。
夫と買い物をしていて「チーズどれにしよう!」と棚を眺めているうちに、夫はちがう商品に吸い寄せられていったらしく、私が「チェダー……」とチーズを持って振り返ると、夫はいなかった。
「夫は」というか、誰もいなかった。
誰もいないってのは、「あっすみません!」と恥ずかしい思いをしないで済むけど、ポツンと一人、スーパーの中で声を発している自分も恥ずかしい。
人まちがいで声をかけた時と同じように「ちょっと~後ろにいると思ってしゃべっちゃったよ~」とか誰に対してかわからない照れかくしまでしてしまう。
それでもニュージャージーのコインランドリーでの出来事を思い返すと、誰もいないのはやっぱりまだマシだよなと言い聞かせる。
夫とまだ付き合っている頃で、平日は働いていた夫と、週末デートの始まりはコインランドリーからの時も多かった。
せっかくだからと手伝うのも、当時はまだ付き合いたてで楽しいのよね。
乾燥機に入れる前の段階。
洗濯を終えて洗濯物を取り出していると、紺色に白い小花柄のトランクスが出てきたではないか。なんと愛らしい。
むふふ。
こんなの持ってたんだ~。
の気持ちで、そのトランクスを広げて横にいる彼に見せた。
と思ったら、知らない人!
うわあおう!!
ごめんなさい。
慌てて謝ったけど、青年の真顔は忘れられない。
だって、急にアジア系の若い女性がニヤニヤしながらトランクスを広げて見せてくるなんて、そりゃ真顔にもなるよ。きっとこちらがギョッとする前にギョッとしていたんだよな。
今は間違って知らない人に話しかけても「あっまちがえちゃった。すみません」ウフフ! って笑っちゃうけど、若い時はそんなものじゃすまなかった。
あるあるだけど(たぶん……)、思い出しては笑っちゃうエピソード。
※コインランドリーの話は、昔書いたものを再び書いてみたものでした。
読んでいただいて、ありがとうございます! 心に残る記事をまた書きたいです。