時を超えて、アンネ・フランクからのメッセージに元気をもらう
一週間に一度にしている買い物は、今の私にとって大きな出来事となっている。土日、夫とドライブに出る時もあるけど、あまり店に入らない。夫はドラクエのミッションの目的があるけど、私はただの気晴らし。田舎なので、元々歩いている人もほとんどいないから、出て歩いても全然問題ないはず。それでもみんな自粛ムード。高齢者も多いから気にする。飲食店は休業が多い。
そんなだから買い物には、朝から「今日は出かけるぞ」と心構えが必要。
でも今日は、だいぶ気持ちが浮かない。元気なフリができない。時々落ち込むけど、基本、「現状を受け入れるよ~」「前向きな考え方にスポットを!」と思える私なのに、ごまかせない。
テレビの某番組でオードリー若林君がリモート出演中、「そっち戻ったら一緒に~」と言っただけで、急に涙が止まらなくなった。
情緒不安定か!
自分にツッコミ入れるけど止まらない。
若林君は、みんなで一緒に、ってタイプじゃない。どこまで本心かわからないところも含めて、普段なら「またまた~」と笑いたいのに、泣けてきちゃった。
なんでこんなに気を遣って、みんなバラバラでいなくちゃいけないんだ。
コロナのバカ。
みんな頑張っているんだから。失ったものも、それほど困ったことも、私にはない。
心が揺れたら、とにかく手を動かそう。
体調悪くてしばらく中断していた勉強を、再開する。
買い物に出て、節約した方が良いのに、いつも行っていたカフェでコーヒーを持ち帰りにする。
ビニールで仕切られる店員さんとの距離。コンビニやスーパー、他の店で慣れてきたのに、久し振りに行ったカフェだとちょっぴり動揺する。一番馴染みの、笑顔の店員さんがいなくてガッカリする。代わりに、よく見かけるのに、いつまで経ってもマニュアル通りにしか聞かない店員さんと対峙する。奥でコーヒー入れてくれてた店員さんが「こんにちは」と笑顔で挨拶してくれた。その人も、よく見る顔だけど、親しげに挨拶したことはない。嬉しくなって、ニッコリ挨拶した。車で飲む。
キャッシュコーナーに行くと、おばあちゃんたちが「元気?」「元気よぉー。みんな元気」「そりゃあ良いわ。元気なのが一番」「でもねぇ……」「自粛だよねぇ……」などと言葉を交わす。
おばあちゃんたちの親しげな会話に少し和んだけど、やっぱり皆の思いは一緒。
ああ心がもうカサカサ。
キャッシュコーナーの横のお花屋さんで花を買ってしまった。
お花屋さんも頑張っているんだな。
地元の食材を使った美味しいレストランが、一週間ほど前からデリバリーやテイクアウトを店頭で始めた。こざっぱりオシャレなレストランの店長さんが外に出て頑張っているのが先週、車から見えて、ちょっと泣きそうになった。
応援しようと、電話してピザを注文し、取りに行った。
帰宅後、見たら、メッセージが入っていた。
こっちが元気もらっちゃった。お店の維持、苦しいだろうに。
そしてアンネ・フランク。これを書いた時、彼女はどんな気持ちだったのかな……。
今日はお小遣い、けっこう使っちゃったけど、許される環境であるなら、また応援しに行こう。
応援するぞー。
さあピザの付け合わせを作ろうか。
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