何故その顔を見ると嬉しくなるのか
「大ファンってわけじゃないけど映画で見かけると嬉しくなる俳優」ってタグがツイッターであった。
えーそんな人だらけー! どれくらいいると思ってるの。と思うと参加できない。
最近は、MCUドラマ「ファルコン&ウィンターソルジャー」で、バッキーのファンになったぞ。でも「バッキー」のファンであって、俳優セバスチャン・スタンのファンなわけではない。それと同じで、かなりのブルース・バナーのファンだけど、俳優マーク・ラファロのファンではない。ついでに言えば、ハルクのファンでもない。
私には「ファン」もほぼいなければ、見かけたからって特別に嬉しくなる人もいない。きっとほかの映画で観た俳優が出てきたら、だいたいみんな嬉しいってもんだ。
でも違う意味で一人思いついた。
それは、「ライアン・レイノルズ」。
以前も書いたので、覚えている方もいるかもしれない。
私がライアン・レイノルズを初めて観たのは、「デッドプール2」で。
デッドプールは、マーベルの原作で出てくるキャラクターなのだと夫に聞かされ、コメディ要素も強いようだからと観に行った。
でも私にとっては暴力的な場面がオソロシ過ぎた。もうそういうの表現しなくて良いからやめて! と何度も視線を外したり焦点をぼやかしたり、「怖い時にどうやって映像を観るか」の技を使い過ぎて、ストーリーが追いきれない。雑情報だらけ。
それでもやっぱり笑えるシーンもあったし、心が動かされるシーンもあった。
デッドプールはそもそも、スパイダーマンみたいな赤いマスクをかぶっていて、そのマスクをほぼ外すことがない。マスクを外して見えるのは、焼けただれた顔。
ひー痛そーー!
怖い私はその顔もハラハラしながら薄目で見る。
ところがたった一回、焼けただれていない頃の顔で喋るシーンがあったのだ。
あっ。なるほど。こういう顔。
ライアン・レイノルズの顔をしっかり観た。ホッとした。
焼けただれていない。
それが始まりだった。
ライアン・レイノルズの素の顔を見ると、ほぼ条件反射的にホッとする。好みの顔とかでも何でもないのに。不思議なもので。
その後「名探偵ピカチュウ」を観た。
これもまたライアン・レイノルズの顔が出てくると、ああ良かった。って、ホッとするストーリーの造り。
これで私のそれはもっと強化された。
ライアン・レイノルズの顔=ホッとする →
ホッとする=安らぎが与えられる →
安らぎが与えられる=嬉しい
私はいつの間にか、ライアン・レイノルズの顔を見ると、嬉しくなる体にさせられてしまった。
そんなわけで、「大ファンってわけじゃないけど映画で見かけると嬉しくなる俳優」をあえて挙げるなら、私にとってそれは、ライアン・レイノルズなのだろう。
ごく最近、「自分は不安障害だ」とライアン・レイノルズは打ち明けたのだけど、そんな彼を見て安心する私のような人間もいる。
うむ。大ファンってわけではないけど、ライアン・レイノルズを応援しよう。
とりあえず8月にやっと公開される「フリーガイ」がめっちゃ楽しみだ。
その前に「ブラックウィドウ」だけどね!
っていうか、もう観てきたけどね!!
読んでいただいて、ありがとうございます! 心に残る記事をまた書きたいです。