母性本能がくすぐられ過ぎて…
何故「鬼滅の刃」が好きか、以前、自分で自分の感情を紐解いて、それをこねくり回して書いてみた。鬼にまつわる伝承や歴史にも興味が出てきちゃって、調べ始めるとすんごい面白い。ノート取っちゃう。家紋や神楽や大正時代についても、調べていくつもり。
でも好きなキャラクターたちは、もう理屈とかじゃなく、「ただただ好き」。二次元好きな息子を心配している場合ではないよな。
最初は善逸が可愛くて強くて大好きになった。そして大きなジグソーパズルを買ってしまった。
でも読めば読むほど、好きなキャラクターが増えてくる。
今は、中でも伊黒小芭内が好き。
彼の言動から、最初はイヤな奴と認識していた。ところが、終盤でその壮絶な生い立ちを知り、えええ。そうだったんだ。と、簡単に作者の思うつぼとなって衝撃を受ける。
彼は、そんな生い立ちから、自分に対して罪悪感が強い。そこに私の母性本能をくすぐられてしまった。
本人は悪くないのに。自分を責めているんだ。ああ守ってあげたくなる。大丈夫だよ、伊黒さんが悪いんじゃないんだよ。
なのに、人を救うことでその罪悪感が少しでも軽減される気がしていると言う。何ていじらしいのだろう。また母性本能がくすぐられるではないか。
助けられてお礼を言う人たちを見て、気持ちが救われている伊黒さんの表情は伺えない。
立ち尽くしている背中しか見えないけど、本当はすごく嬉しいんだな。と、またこちらの母性本能が刺激されくすぐられる。
伊黒さんのアザが発現したシーンも良い。服を着た表からは見えない。アザの発現て皆、当人も気づいている雰囲気で描かれているけど、伊黒さんはどうなんだろう。少なくとも周りのメンバーからは見えない。わああ伊黒さん、アザ発現してるよ! すごいって証拠だよ!! ホラホラ……って教えたくなってまた母性本能がくすぐられ。
さらには過去に傷つけられてきた口元を隠しているため、表情がわかりづらい。眉の表情で伊黒さんの気持ちを想像するのも、母性本能を刺激される。戦闘が激しすぎて口元が見えても、まだわかりづらい。凝視すると、傷を抜きにした表情が見えてくる。アラ。可愛い。また母性本能…。
伊黒さんは、大好きな甘露寺さんが露出の多い服を恥ずかしがるからと、縦じまの靴下をプレゼントもしている。縦じまのだ。本人のトレードマークでもあるけれど。
縦じまだ!!(しつこい)
その気持ちが可愛くてさらに母性本……。
くすぐられっぱなしじゃないか!
もうくすぐられ過ぎて、うひゃっひゃ!!! と爆笑してしまいそうだ。
本当に爆笑したら怖いので、思いを小さなジグソーパズルにぶつけた。
寝室に置いているので、寝る前や起きる度に伊黒さんは目に入る。
幸せだ。
入眠時は「ゼルダ」の作戦を練っているけどね!
最終巻、甘露寺さんとの会話も泣いちゃう。
実は私、「鬼滅の刃」から、好きなセリフを書き出している。
その行為がちょっと恥ずかしくてコッソリやっていたら、しょこたん(中川翔子さん)が、セーラームーン好き過ぎて、台詞を書き出していると知った。
「なんだ。そういうものなんだ」。
勝手に「そういうもの」にした私は、「しょこたんもやってるし」と夫に打ち明けた。
ちょっと引かれたかもしれない。
でもそうやって、伊黒さんと甘露寺さんの会話も書き出していたら、涙が止まらない。
最終巻は、基本的に泣いちゃう。べそべそ泣いて鼻をかみながら台詞を書き出している私は、やっぱり恥ずかしいから一人で行うようにしている。
一つだけ不満があるとしたら、アニメの声優さんが、ネッチネチの粘り気のある喋り方だったこと。声優さんが悪いんじゃあない。きっとキャラ的にわかりやすいよう、そういう演出なのだろう。でもいくら「蛇柱」だからって、喋り方まで……何もそこまで。
あえてさらりと喋ってほしいなあ。
そして時透無一郎も大好きなキャラクター。
無一郎君もまた壮絶な過去を抱えている(キャラクターの多くが壮絶な過去なんですが)。
記憶を取り戻していき、覚醒するシーンが、すごくカッコ良くて。
そのシーンを引き延ばして、自分で色を塗りたい。なんとか好きなシーンばかりを自分で描いてポスター大に引き延ばせないかと、夫に相談している。
実は夫も、大好きな「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」のあるシーンを描きたいようで、タブレットを買おうかと検討している。
えっ。タブレット?
……ほしい。
ほ・し・い! か・お・う!!
コブシを振り上げ、声高にシュプレヒコールを繰り出した。
一人で。
シュプレヒコールは集団でするものだ。繰り出すのも集団だ。
一人って微力だから。
まだ買うには至っていない。
手に入るまで、まずはジグソーパズル。
自分でも分析できない「好きなキャラクターを自分の手で再現したい」気持ちに襲われる。なんですか、この気持ち。なんで描きたくなるんだ。なんで作り上げたくなるんだ!
絵がうまく描けない今の段階では、ジグソーパズルによって、その欲求を満たしている。
善逸の「霹靂一閃」ポーズのジグソーパズルは、大きすぎてまだ手をつけていない。でも息子の受験終わったらゆっくり取り掛かるからね!
私が中学一年生の頃。高橋留美子さんの「めぞん一刻」に出てくる五代君が好き過ぎて、トレーシングペーパーに好きな表情を写しまくってはニヤニヤしたものだった。
どうしよう。もう50歳になるというのに。まだこんなことやってる。
写真をもう一つ。
もじもじが可愛いカナヲちゃんは、キーホルダーを老眼鏡ケースにつけている。
彼女の凛々しい戦闘シーンも描くぞ!