夢現のランウェイ:Voyageの●●しそうな情熱
初めに
Virtual Fashion collection "Voyage" 2023 Spring/Summer を終えて一息ついた今、自問自答して整理したことを書き残します。
というのも今回のショーはVR人生の中で最高のモチベーションで取り組んだもので、今後同じような気持ちになれるか分からないほどだったからです。同じような気持ちを味わえる未来があるかどうかも分からない。未来の自分や誰かがモチベーションを上げたくなった時はこの文章を読んで何かの参考になれば嬉しいです。
私の役目
私の立ち位置について簡単に書きますと、Voyage第一回(2022年12月23日)と先日の第二回(2023年5月27日)でモデル/アクターとして参加しました。先日の第二回ではアクターリーダーとして任命いただきました。とっても光栄でVoyageのクオリティ向上のために精一杯頑張ろうと決心しました。
※モデル/アクター:モデルとアクターの中間的意味(わたしの造語)
その情熱はどこからきているのか
「成功しているのは情熱が集まっている所だから」これはメタカル最前線様が主催ゆいぴさんとディレクターPONYOさんのインタビュー記事につけたタイトルでもあります。私はこの言葉をみて納得しつつ、ではこの情熱はどこからきているんだろうかと自問自答してみました。
情熱のビッグバンの中心はゆいぴさんです。ただその爆発を加速して今回のレベルまで燃え上がらせることができたのは、関係者全員がお互いに熱を高めあえたということが大きかったと思います。
私の気持ちに火が付いた時を振り返ると、2022年の年末に初めてゆいぴさんに会った日。会場ワールドを見せてもらった瞬間でした。
高級なインテリア,装飾品に,レッドカーペット…これは坪倉さん&ゆいぴさんの技術とセンスで私の言葉では表現しきれないものですが、誰もが憧れるような高級感でいて本物であるというオーラがそこにありました。
そして我々アクターの舞台であるステージ…これこそまさしく夢見た完璧なステージ! このステージを見て震えるほど感動したのと同時に大きな疑問が…『この大きなステージでアクターは何をするんだ?』
そこにゆいぴさんから「ちょっと歩いてみてください」
・・・当然のように言われてビックリして一瞬考えた私は「は…はい!(こんな距離を他人から歩けと言われたことない!!)」…確か当時はこんな感じで緊張しつつ歩いたのですが、どうやら ゆいぴさんの期待には応えられたご様子でホットしつつ、依頼されたレベルの高さが想像の遥か上であることを理解した瞬間でした。また私の中の熱量がVoyegeレベルにまで上がった瞬間でもありました。
最高の衣装とスペシャルなステージがあって、アクターが最高じゃないわけにはいかないじゃないですか。
つまり私のこのイベントにおける異常な情熱は自分の中からじゃなかったんです。外の熱が燃え移ってきたものだったんですね。逆に言うと、そこまで熱を上げないとVoyegeが求めるレベルは達成できないことを肌で感じたということでもありました。
※もちろんワールドからだけじゃなく、素晴らしい衣装,やスタッフの方々etc. 関わらせて頂いた全てにおいて影響を受けていることは間違いありません。
Voyageの火傷しそうな情熱
上記の情熱を受け止めて自分の熱に変換すること。これを全員ができたことが今回のVoyage2023の成功の鍵であり、それができるメンバーだったことが奇跡的なことだったと思います。
正直いって、普通ならこの異常な熱量でイベントをやろうと言われても着いて行けなくなる人も多いと思います。
そもそも自分のために歩くんじゃなく、他人のために歩く事のプレッシャーだけでもとんでもないことですし、初参加のアクターメンバー_MICKELさんとkottaさんには、情熱をVoyageレベルに上げてもらいつつもできるだけプレッシャーをかけ過ぎないように気にしていました(つもりです)。
本番まで何度も練習を重ね、ゆいぴさん達の期待に応えられたのは、このチームのメンバーのおかげです。上記のお二人に加えてALDLAさんは突発なことにも対応できるスゴイ方なので心強く、いつも安心して進めることができました。
余談ですがVoyageメンバーの情熱や思いを感じる瞬間で良く覚えているのは、ステージを見た瞬間に感動して涙が流れるアクターの姿や、Voyageに合わせて途中で衣装デザインを修正するショップオーナーさんの姿、Voyageに合わせて所作を覚えて本番中に一緒に泣いて感動したボーイの方々など、みんなが同じ情熱の本気で取り組んでいました。
「Voyageは奇跡的なバランスで成り立っている」とインタビュー記事でPONYOさんの発言として書かれていました。
まとめ
Voyageが成功した理由はお互いに高めあえた情熱とその熱に乗って行けたメンバーの強さ。そしてこれを成せたのは ゆいぴさんの創造力と人を惹きつける力, そしてPONYOさんのディレクションの力が大きかったのは言うまでもないことだと思います。
私はちょうど今、モデル/アクターグループ「SilkyCharm」として活動の幅を広げようとしています。私たち自身も何かを達成したいと思った時には、今回の経験を参考にし、思い出しながら頑張りたいと思っています。
改めて、素晴らしいショーのアクターとして参加できたこと感謝したします。
※おまけで以下
今回意識して良かった 今後の自分に残したい記録
モデル/アクターは全員で一つ
今回のVoyage第二回からはアクターをまとめることになったので、個が活躍することは二の次でVoyage全体の質が高くなることを目指した。各アクターが得意な衣装を割り振ることを意識して、途中で衣装を変更したこともあったけどあれは正解だった。アクターの練習負荷も重要で、時には一つの衣装を徹底してきわめてもらうでも良いと思う。
力を借りる
カソウ舞踏団のyoikami団長とえーすけさんも一緒だったので、今回はワンチームという事でアドバイスをもらう場面もあったがこれは効果が大きかった。
私が感覚的に動くタイプなのとは対照的に、ロジックで説明してくださるアドバイスはとても勉強になった。OGREの男性は私が担当したがステージの帰り際に女性を導くお辞儀は欧州の伝統的なお辞儀ボウ・アンド・スクレープ(聞いたこともない!!)を教えていただき、ステージが様になったのはアーカイブを見ても分かった。