夜光虫7月17日
大昔から、みんなの機嫌がいいときは集まっては遊んでいます。
バベコンブカワゾエさんとイルカアタックタケイさんとランジャタイ伊藤さんである時、夜に井之頭公園に行った。
マスオチョップ西園さんは捕まらなかった。
カワゾエさんと僕は早めに集まって、公園で賑わう大学生と休息に勤しむおじいちゃんを見ていました。
蚊がまったりと僕の膝下に着陸していました。
パシリ!
何処かへゆきました。
たくさんぽりぽりしているとカワゾエさんが 見たことのないスタイリッシュな黒いムヒを出してくれました。
アウトドアブランドとコラボしているから少し高いとの事です。
これはかっこいい、このタイミングのムヒはどう考えてもモテるおもてなしだ
痒いけども、膝がすーすーしながらの夏の風は少しだけ得をした気になりました。
伊藤さん(モミーフェブラリー)が「やあ、調子はどうだいみんな」と
もみっと現れました。
軽快な海外のコメディアンみたいでした。
タケイさんが来ていません。LINE電話をします。
「どこですか?まったく!」
「寝てました!どうしましたか?」
いかれています。冷静に今日は集まる日ですよと伝えました。
「いまからいきます!」
時はしばらく経って集まりました。
散歩をしたり、うどんを食べたりしました。
伊藤さんは大盛りネギ増し、小鉢付でした。
カワゾエさんが伊藤さんをみて「ただのフードファイターだよ」とすこし震えながら言いました。
終電間際
伊藤さんが突然、夏にとり残されたいという表情でこちらを見ています。喋り出しました。
伊「花火しようよ」
皆「いや帰りましょう」
伊「しようよ!」
皆「帰りましょう」
伊「なんでだ!!?」
皆「、、、、帰りましょう」
夏はいつだって短いんです。
カワゾエさんとタケイさんはそれぞれの路線へ
伊藤さんと僕は新宿まで一緒なのでともに揺られます。
混み合った電車の人々の隙間から伊藤さんこっちを見ています。
なんだろう
「タテオの家で花火しよう」
まだ終わっていませんでした。
この諦めの悪さこそがいまの躍進の信念なのかと、恐怖と光をみました。
「、まあ行きますか」
新高円寺の端っこまでいきます
コンビニでアンパンマン花火わんぱくパックを買います。
青春を取り戻そうとしています。
帰宅!
伊「バケツは!?」
荒「ないですよそんなの」
伊「火事になるよ!」
荒「火力が怖いので線香花火だけにしましょう」
伊「たしかに」
小さいけど気に入っているベランダへ飛び出します。
パチパチパチ、と、徐々に花火が元気になります。
見事に綺麗です。
ぽっちんと落ちます、、、そして終わります。
いつやってもいいものはいい
これは朝までやれるなと思いました。
伊藤さんが言いました。
「お腹が痛いよ」
はやくうんこしてきてくださいよ
「わかった」
横を見たら見たことない速度で立ち上がりました。
よっぽど我慢していたんだな
伊「行ってくるよ」
はい
バヒーン!!!!!!! ガシャー!!!!!!!ン!!!!
「いやあああ!!泣」
え??
え?
え?
え?
伊藤さんが網戸に突撃していました。
意味がわかりません
人間が網戸を開けずに、網戸にそのまま突撃しました。
網戸にはじかれた伊藤さんはへっぽこカーボーイのように尻もちをついているのです。
荒「何してるんですか?」
伊「開いてるかと思った」
荒「はい?」
伊「網戸が開いてるかとおもった」
荒「何がしたいんですか?」
伊「痛い、、」
荒「大丈夫、ですか?」
こわい、、
意味がわからない
呼吸を整え、網戸を開けます
えっ??汗、開かない、、網戸が開かないんです、
網戸がグニョリと曲がっています。
、、
、
荒「いったいなにしてくれてるんですかああああ!!!!いったい!!!!!!」
伊「知らないよ!わざとじゃないんだよ!」
荒「ぶっ、壊れているじゃないですか!!!泣」
伊「夜は見えにくいんだって!」
荒「そんなイノシシみたいにぶつかんなくてもいいじゃないですかあああ!!泣」
伊「わかったから!それよりうんちがしたいよ」
なんなんだいったい
花火がしたいとただをこね、網戸を壊して弾かれて、うんちがしたいと嘆きちらす。
魔人だ
しかしこれは開けない事にはらちがあかない
うりゃあああ!
開かない!
開かない!!
開かない!!!
曲がった網戸はレールにめり込み、外すことも、開けることも出来ないのです。
荒「くそおおおおおおお泣」
真夏のベランダで2人は汗だくです。
蚊も弱った2人にここぞとばかりに吸い付いてきます。
終わりです
荒「くそおおおおお!家に呼ばなきゃよかったですよ!!」
伊「いいからはやく開けてくれ、、漏れちゃうよ」
荒「なんなんですか!いったい!泣!!」
残りの余生の全ての力をふりこぼし網戸を持ち上げ外そうと試みます。
いてええええええええええ
指が網戸にめりこみ人差し指から血がふきでます。
荒「痛え!!泣!なんで僕ばっかりこうなるんですかああああ!!!」
伊「知らないよ!!はやくあけてくれ!!」
荒「うるさいですよ!!」
伊「はやく!!!」
荒「うるさーい!!!」
伊「はやく!!!もれる!」
荒「うるせーー!!!!!」
荒「うるせーーー!!!!!!!」
ベッコーン!!!!!!!!!!!!!!!
網戸が、
外れました、、
家の中に網戸が吹き飛びました。
真夏
伊「いやあああああああ!泣」
放心状態の僕の横を伊藤さんが青ざめきった顔でへっぽこ忍者のように通り過ぎます。
ぷきゃああああああ!!
トイレから耳を塞ぎたくなるような溢れ出した魔人ノイズがこだまします。
なんなんだよ
なんなんだ一体
なんで一日でこんなにも災難をふりかざせるんだ
ちくしょう。
そうだ、、網戸を直そう
トンカチを手に網戸のサッシにエイサーと打ち付けます
何をやっているんだ俺は、、
後ろから蝉のような声がします。
伊「間に合ったよ」
荒「、、、、」
伊「まさか、その金槌で俺を殺そうとしてないよな」
荒「一緒に直しましょう」
伊「わかった」
荒波
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