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3次会くらいのおっさんがする話

かねてより懇親会、慰労会、歓迎会などと都合よく名前を変えては開かれてきた「飲み会」が少しずつ旧時代の遺物となりつつあり、最近はソバーキュリアスなんて概念も流行りだしてきて、アルコールとの向き合い方が変わってきているところであるが、

いきなりあえて極デカ主語から入るが、おっさんというものは語りたい生き物である。

語りだすおっさん

基本的におっさんはよく喋る生き物である。おばちゃんも同程度に存在する。

というかむしろ妙齢の男女が集まってるのにお通夜みたいに静かな飲み会を見たことありますか?私は無いです。

はたして何故なのでしょうか

「ウルセェ!話す場だから頑張って話してんだよ!俺(私)だってTPO弁えとるわ!」
と批判されそうな気もしているけど、違う、そうじゃない。

重ねた年月の分、経験が増える。視野も増える。人付き合いも増える。
つまり話の引き出しが増えるのである。
小学生は「今日学校でね!〇〇君がね!」としか語りだせないが、おっさんは「平成〇年頃にな…」と得意げに語りだせるのである。

もちろんとても良いことである。

しかしながら、重ねた年月の分だけ脳が劣化しているので、引き出しの建付けが悪くなっている。
なにせ物を仕舞うのも出すのも一苦労な状況である。ガタゴトと四苦八苦して開いた引き出しの中にある経験達。

その中から割と質が良い、話してウケそうな経験を引っ張りだす。
それはかつて若いころ、まだ引き出しがスムーズに開いたころに綺麗に畳んで収納した経験だったりする。

本当はもっと多くの経験があるはずなのに、脳内で目立つ記憶をピックアップして話し出すから、結局、前と同じ話が繰り返されるのである。

特に酒が入るともうコントロールが利かなくなる。
何も考えず、引き出しの中から貴金属のようにギラギラ光る経験だけを何度も何度も引っ張り出す。
引っ張り出す度に引き出しの手前側に来るので、取り出しやすいからまた引っ張り出す。
下手したら1日で2回くらい話すこともある。
おっさんってふしぎないきものね。

タブーな話題について

昔から政治・宗教・野球の話はタブーとされていた。

個人的に、今のタブーは「政治・ジェンダー・ハラスメント」だと思っているが、それはまた別の話。

おっさんが話してはいけないタブーが3つある。
自慢話、昔話、説教、である。

おっさんが若手に言わせてはいけない"さしすせそ"がある。

さすがですね
知らなかったです
すごいですね
センスが違いますね
そうなんですか

これを言われたら、逆に相手に話を振るといい、らしい。
3つ聞いたら、1つ話す。
このテンポちょうどいいらしいですよ。

と、
こういう話を得意げにするメタ的なおっさんが一番気持ち悪くて嫌いです

沈黙は金なんすよね





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