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パンデが倒れて~発見時~
今思えば、別の部屋なのに発見出来たことも奇跡だし
昼まで寝る予定が9時に起きるのも不自然だった。
見た瞬間、すごく大きな変な声だと一瞬は思ったけど、
見た瞬間以外はあんまり聞こえてなくて覚えてない。
とにかく重くてうつ伏せにしたら苦しいだろうし
パニックでよく動いて自分で立ちあがろうとするし
起こすのは布団がないと無理だった。
ほかに介護ならではの、起こし方があったのかもしれないけど。
まだ眠い猫が背伸びするように、身体をゆっくり伸ばしてから起きた。
そして、ゆっくりのんびりと違う部屋へと行ったことは覚えているのに。
どうしてあの時慌てなかったのか、今なら分かる。
この時すでに、わたしはもうわたしではなかったのかもしれない。