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マインクラフト2年目、スクラッチ再び

↑この記事の続き。上のタイトル画像はこどもが描いたパソコン。

2022年10月、3つ目の動画ができた。

Wikipediaでソートのところを読んでいたらソーターを作りたくなったらしい。
普通はハードで作らないものだ、と言っていた。
「たぶん世界初だから世界最速」と。世界は広いからわからないけど。

そして、一年以上全くやっていなかったScratchを突然また始めた。
マイクラとScratchと両方やっている。
Scratchで作っているのもソート。バブルソート、選択ソート、挿入ソート。
点々が寄っていって線に並ぶようなの。
挿入ソートにバグがある、と言って考えてる。

10月15・16日のマイクラモブ投票とマイクラライブ、
10月に入る頃からずっと楽しみにしていた。
投票所でパルクールをして半日くらい遊んでいた。

「マイクラでコンピュータ作るのと、Scratchでマイクラっぽいの作るの、
どっちが難しいかな?」
両方やればいいじゃん、と言ったんだけど「それは無理」って。

10月27日
「うわーこれはひどい!ひどいバグだ」
統合版のコンパレーターにバグがあって加算機が壊れた。
バグトラッカーに報告する方法を調べ、お父さんにアカウントを作ってもらう。
20時間前に同じくコンパレーターのバグを報告してる人がいた。
その報告を「うーん」と熟読し、少し違うバグと判断。
その報告へのコメントを書くことにして内容をお父さんと相談。
英語にしないといけないので自動翻訳してお父さんが修正して私も確認。
なんとか送信できた。

英語、こどもは、自動翻訳があるからいい、と思っている。
自動翻訳しても、それが正しいか自分で見れないと困ると思う。
でも、2年くらい前は「ぼくにとって英語なんて意味のわからない暗号だ」
と言ってたのが、「これどういう意味?なんて書いてある?」
と聞くようになったり、英語のマイクラYouTubeも見てる(日本語字幕で)。
抵抗感は薄れてきている。

コンパレーターのバグが修正されるまでレッドストーン回路は作らないそうで。
作ったあと修正されると壊れるから。
それで、マイクラはサバイバルをやり、Scratchでソートを作っている。
バブル、選択、挿入、に続いて、クイック、マージ、シェーカー、ヒープ、
シェル、イントロソート。

11月
「計算機科学と計算機工学は違う」と言う。どう違うの?と聞くと、
「計算機科学はソートとかソフトを考えるほうで、計算機工学はハードを作る」
それでどっちがやりたいのか聞いたら、「工学」
でもソートとかやってるよね?と聞くと、「仕事と趣味みたいなもんだ」
計算機工学が仕事で計算機科学が趣味ってことか。
それほぼ同じ?と思ってWikipediaで計算機工学の項を見てみる。
やっぱり計算機科学と重なる部分はあるみたいだ。

ある朝、「見てこれ」とパソコン画面を指すので見たけど分からず。
有名なPVPのワールドで、やってみたいということだった。
初めてのことなので、お父さんに聞いてみて、と待ってもらう。
まだかまだかと待って、早めに昼食を食べ、お父さんの昼休み。
ごはんを立ち食いしながら見守るお父さん。
最初はSKY WARSっていうのを選んだ。
空中の島から落ちたらだめ。最後の一人に残ったら勝ち。
何回もやって、たまたま一回勝った。
違うのもやってみよう、といろんなタイプの鬼ごっこ的なゲームをやる。
お題の建築物を作って投票しあうゲームもやってみて、
“サル”のお題に、ふざけて村人を作って、
他のプレイヤーがチャットで「WHAT?」と言ったのを喜んでいた。
平日の昼間、どこの国のどんな人かわからない人々と、
マイクラで楽しく遊べるなんて、おもしろい。

12月
YouTubeでソートがいっぱい出てくる動画を見ている。
私が通りかかると、「見て。これは〇〇ソートで・・・」と説明、
パソコンから離れて家事をしていると動画を一時停止して「んー」と言ってる。
何度か繰り返しそんなことがあり、もしかして、と思い、
見せたくて待ってるの?と聞くと「うん」
その動画、七十何個かソートが出てくる。家事の合間合間に見ていく。
英語の表示が次のソートに切り替わると瞬時に「これは〇〇ソート」って言う。
英語読めるのか聞くと、「読めるっていうか、見分けてる」
確かに「選択ソート」など和訳で言うときもある。

その2日後、Eテレの囲碁フォーカスを見たあと、
「将棋より簡単に作れるかも」と、マイクラで囲碁盤を作り始める。
石ひとつ分のレッドストーン回路を作り、それを並べていく。
「ワールドエディットがモヤンのせいで壊れてるから」とぶつぶつ言いながら、
手動で増やして二路盤、三路盤、四路盤、五路盤まで大きくした。
AIで手がわかってるサイズじゃつまらないから、と七路盤を目指す。
ちなみに、将棋は前から少しやったことがあったけど、
囲碁はこの秋にNHK『趣味どきっ!』で見てルールを知った。

石一つ分の回路

数日後、こちらの記事(ジュリドンさんお借りします)を一緒に読んでいて、

Progateってなんだろうね?と検索して見ていると興味ありそう。
お父さんに見てもらい、iPadに入れてもらう。
まずは無料でできるところ(初歩)だけにしておいたら、HTMLやJavaやgoなど、
二日間結構楽しそうにやっていた。
ジュリドンさんから、コーダー道場に入れば有料版も使えると
教えていただいて、調べてみる。うちは田舎なので近くに道場がない。
有料と言っても月に千円くらいなので、こどもにやる気を聞いてみると、
「まあ、気分次第だけど?」
その夜、ジュリドンさんの次の記事で辞書のプログラミングを見て、
「辞書かぁ。いいなあ。やってみたいなあ」と小声でつぶやいていた。
お父さんに有料会員プランを頼む。

ある日
こども「のぅ?・・・ふぁ・・・おぅ・・・やぁぁぁ!」
私「マイクラでサバイバルやってる時、英語になってるね」
こども「ほぁ?」

12月19日
Progateの有料部分もできるようにしたら、この日は一日中やっていた。
Rubyを最後まで。
Pythonも最後まで。
goもやり始めて夜になった。

12月24日
マイクラ、新しいワールドエディットが使えるようになり、囲碁盤を。
前のワールドエディットよりは遅いけど、手で作るよりずっと速い。
きのう8路盤だったのが一気に19路盤が完成。「どう?これ」
あとは自動でハマ(囲まれた石)が取れるようにしたいらしい。
「父さんに考えてもらう」て言ってる。

翌日、ハマを取るプログラミング、お父さんに作れないと言われ、
代わりに取った石を数える仕組みを自分で作ってた。
動作確認のため、お父さんと対局。
こどもは囲碁のルールは知ってるけど対局は初めて。
お父さんはルールも知らなくて調べながら、「どうせやるなら」と長考してる。
結局、晩ごはんの時間になり、終局してないけど終わりにした。
動作確認にはなった。

囲碁盤に石を置いたところ
取った石(ハマ)の数を表示するパネル

クリスマスは欲しいものがないので本を多めに買った。
クリスマスじゃなくても本は買うんだけど。

上のほうはこどもが選び、下の3冊は私が選んだけど、全部読んでた。

お父さんの年末年始休みに入ると、一緒にサバイバルのワールドで遊んでた。
囲碁のお正月特番はじっくり見ていた。将棋のも。

年が明けたころから、加算機を作り始めた。
BCD加算機ができた、二進数加算機できた、4ビットできた、
それが積み上がって16桁の「高層マンション」加算機になった。
説明してくれたけど難しくて、なんて言ったものか考えてたら、
「何か言わないのか?口を使え」って言われた。

さらに4倍早くて4倍大きいものになって、
7セグのパネルをつなぎ始めて、配線しながら、
「がんばれとか言わないのか?」
ほっといてもがんばる子なのであんまり言わない。
もう休憩したら?は時々言う。

「9999万まで表示できるようになった。家が買えるかな?」
しばらくしたら「30億まで行った。日本の人口計算できる」
そして「これ読める?正解!70億」
4日目くらいで配線ができた。
「これだけじゃつまらないから何かつける」
と言ってYouTubeでドラえもんの雑学動画を見始める。休憩?
・・・と思ったら静かになって「いまJavaやってる」と。
Java版のマイクラやってると思ったら違った。
12月19日以来やってなかったProgate のJavaだった。
「ループ終わった」「学習の4までやった」

さらに、晩ごはんのあと、数学検定のアプリもやっていた。
これはホームスクール始めたころちょっとやって以来だから2年ぶりくらい。
小学5年の割り算の文章題をやりながら、
「やっぱり除算と平方根が一番難しいよね。条件分岐が」とか言ってる。
そして模範解答の解き方が気に入らない、とお風呂でお父さんに語っていた。
各種プログラミング言語の使い勝手についても話していた。
「Rubyのほうが・・・だけどタイピングする時は・・・のほうがやりやすい」
みたいな話。複数言語をやると比較できて面白いのは語学と同じなのかも。

翌日、加算機の7セグに機能を追加。
16桁を超えるとoverflow の文字が出るパネルがついた。
計算機に名前をつけようと、ずっと触ってなかった紙の英和辞典をめくってた。
名前を決めて動画を作り始めた。
「初の公開動画になるかも」って言ってちょっとずつ編集。

加算機に123+456を計算させたところ
"swift redstone calculator1
The display shows SUM
Waiting for input
579"

それと並行して、Scratchでソートの新しいタイプのを作り始めた。
前に作ってたのはバーを高さ順にソートしてた。
今度のは青ー赤のグラデーションのソート。
私「ソートってそんなに面白いのかな?」
夫「普通はアルゴリズムの最初の方でさらっとやるくらいだけどね」

1月下旬、計算機の動画どうなったのか聞くと、
完成度が気に入らないから撮り直そうかな、と。
そしてBCDコンバーターを作っていた。

2月
テレビでインド系のインターナショナルスクールが紹介されていた。
小学生の授業で「CPUは何をするものですか?」などやっているのを見て、
日本の普通の学校より楽しそうと思った様子。
「行ってみたい?」(行けるかは別として)と聞くと、
「いや。ぼっちの引きこもり、最高に楽しいからこのまま不登校でいく!」
一人で黙々が好き。
そう言えば私も小学校で同級生に「一人が好きなの?」と聞かれたことあった。

2月に買った本
『Pythonでチャレンジするプログラミング入門』(技術評論社)
『プログラミング言語大全』(技術評論社)
プログラミング言語大全を見せに来て、
こども「ねえ、ここ読んでみて」
私「うん?ええーっと、何を思えばいいんでしょう?」
こども「笑うところだよ!くくく・・・」
???

3月
『Pythonスタートブック』(技術評論社)を見ながらPythonを、
Scratchではネコが敵と戦うゲームを、
マインクラフトは回路と装置とPVPと、気が向いたら計算機の動画編集、
Wikipediaでなんか難しいことを調べて読んで、
YouTube視聴はマイクラ、物理エンジン、ドラえもん雑学など、
いろんなことを自分の気分で次々やっている。

Scratchのゲームや動画にBGMをつけたいという。
前にも言われて調べて挫折した(←私が)ままになってたんだった。
音楽の素材を配布しているサイトがいっぱいある。
ありすぎてどこが安心なのかわからない。
無料だといっても出典を書かないといけないとか条件があったり、
著作権は大丈夫なのかとか、わかりにくい。
著作権の切れている昔の曲を自分で打ち込んで作るのが安全かも。
どんな感じの曲がつけたいの?歌ってみて、とこどもに言ったら、
「やだ」と断られた。

Scratchの中で音楽を作るのは、ずっと前にこどもがやってたけど、
楽譜じゃないし、ドの音を0.5とか考えていくと結構手間がかかって、
メロディと伴奏で音2つにするとだんだんずれていってしまったりした。
「お母さんこれ合ってるか聞いて〜」って何回も聞かれた思い出。

私「音楽の楽譜書いたり鳴らしたりできるの、前にパソコンに入ってたよね?」
夫「それは前のノートパソコンだ、今のには入れてない」
私「なんで?」
夫「だって使ってなかったもん」
私「使ってたよ何回か」
夫「知らんがな。ダウンロードはしたけど入れてない」
私「ダウンロードと入れるのと何が違うのかわからん」
夫「違うもんは違うんや!」
といいながらまた使えるようにしてもらった。
MuseScore4 、前に使った時よりバージョンアップしてる。
しかし肝心な動画のほうはできてこないのでまだ使っていない。

3月下旬
『プログラミング言語大全』(技術評論社)をあちこち見せながら
「母さんこれ何が書いてあるか分かる?FizzBuzzって知ってる?」
と聞くので、暗号解読の気持ちでPythonやJavascriptや何かを見て、
「うー、これはFizzって表示するってこと?この記号は何?」など、
寝る前の小一時間にこどもからプログラミングを習う。

4月
BGMつけたいと言ってたScratchのゲームは途中で止まってる。
迷路が生成するプログラムを作りながら「右旋回と左旋回が三角関数だらけで」
とお父さんに話してた。
「どう?」と言われても、ブロックが細くて近視で老眼の私には字が見えない。
そのうち3Dの迷路になっていた。

Scratchで電卓も作っている。
「加減剰余と、べき乗、平方根、三角関数ができて、文字列が」
なんとかかんとか言っている。
いつのまにそんな数学を知ってるのかと聞くと、
「こんなのはプログラミングやってれば普通に出てくるんだ」そうで。
「対数は2の何乗かっていう時に使うよね」と。

6月
Progate、もういいみたい。
結局、有料版は通算で3日しかやらなかった気がする。
何回か聞いても、もういいというので退会。

Scratchのソートも3D迷路も途中のままになってる。
迷路に敵が出るようにしたいと言ってから止まってる。
マイクラの計算機も囲碁盤も。
YouTubeチャンネルどうなってるの?と聞いたら、
「もともと不定期だからいいんだよ」
Scratchもずっと前に一個限定公開してからそのままになってる。
これは2年前、2021年にScratchで作った電卓。

最近はマイクラで戦車や戦闘機を作っている。マイクラ軍事部。
私「計算機じゃなくても何かできたら動画にしたら?」
こども「次できたら作ろうかな」
私「わくわく」
こども「わくわくテカテカ」
私「テカテカ?」
こども「目がテカテカ」
私「目が??」

MBT_2Mk1主力戦車
LT_1軽戦車

7月
「低浮上すぎるかな?」まだまだ動画はできそうもない。

私「ほしい本教えてくれる?」
こども「なんで今決めなきゃいけないの?」
私「誕生日に届くかなと思って」
こども「誕生日っていつだっけ?」
私「自分の名前と生年月日は覚えといたほうがいいよ」
こども「そう?」(カレンダーをじっと見て誕生日と書かれた日を見つける)
私「病院で聞かれたり書類に書いたりすること多いから」
こども「明後日だね」(ちょっとうれしそう)
私「自分の誕生日忘れるほど頭の中が回路でいっぱいなの?」
夫「昔から興味ないからそもそも覚えてなかったよね」
私「おもしろいから日記に書いとこ」

12歳になった。
私「おめでとう。12は・・・」
こども「キリのいい数字じゃない」
私「16歳がいいか。8歳は過ぎちゃったし」
こども「そうだね」
二進数。10や100はキリのいい数ではない。2のn乗がキリのいい数。

「見てこれ、どう?」
これはなんなのか聞くと「BCD加算機。1ビット分」
久しぶりの計算機。翌日、積み上げて16ビットになってメモリがついた。
次の日は入力側のシフトレジスタなど。
その次の日は7セグのパネルが16桁分。
しかしつないで動かしてみたらバグがあったので作り直し。

幅5マスの7セグ変換回路

8月
Scratchで作ったランダムな地形(濃淡)が生成されるプログラム。

「ブロックじゃなくてJavaScriptで作れるようになりたいなあ」と言ってた。
でも今すぐ始めたいわけじゃないらしい。
いっぱい本出てるよ、と検索画面見せると、
「ほしくなったとき選べばいいだろ」
じゃあそうしよう。