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『蚊』蚊が嫌な季節なので逆に蚊になるゲームをやろう【夏ゲー】
今月のゲームライターマガジンのテーマは【夏ゲー】。いろいろな作品があると思うのですが、自分が夏になると真っ先に思い出すのはPS2で発売された『蚊』です。
世の中には長いタイトルの作品がちょくちょく話題になるのに対して、みじかいタイトルはあまりピックアップされないイメージですが、確実に日本でいちばんみじかいタイトルは本作ですね。(ちゃんと調べてないけど、ローマ字だと『KA』で2文字なので、もっと短いタイトルはたくさんありそう)
ちなみに続編も発売されており、そちらは『蚊2 レッツゴーハワイ』とサブタイトルも付いたので普通の長さになりました(笑)。
本作はプレイヤーは“蚊”になって、山田家という平凡な家族の血を吸っていくアクション。
「あなたは蚊です。」というオープニングはなかなかインパクトがありました。そのセリフを言うナレーションは、あの田中敦子さんでしたし(笑)。
開発はZOOMというところで、発売はソニー・インタラクティブエンタテインメントです。
初代のPSやPS2は、こういったバカゲーがが多くてよかったですよね。ちょっとオシャレなところもあったりして。『鈴木爆発』とか『とんでもクライシス』、『せがれいじり』『ドミノ君を止めないで』……みんな良かったなぁ。
ゲームの操作は左スティックで加速、右スティックで位置調整、R1で加速とオーソドックス。吸血ポイントを中央に収めるとロックオンすることができ、血を吸うことができます。
蚊だけにめちゃくちゃ弱いので、つねに一撃死のリスクがあります。こういった『蚊』で生まれた生と死の緊張感は、今なお『SEKIRO』に引き継がれていると言っても過言ではないでしょう。
ちなみにステージにはライフアップの“ハートリング”や体力回復する“ハート”のほか、“蚊取り線香”などのトラップも。それぞれのステージに攻略法があります。基本的には血を吸うだけのゲームですが、難易度は高めで自分なりの攻略を生み出す必要があります。
本作いちばんのポイントは山田家の人々のおもしろさでしょう。ターゲットの“ストレス”が一定以上になるとバトルモードに突入するのですが、部屋のなかでサマーソルトをかましてきたり、気功弾を撃ってきたりするようになります。くだらねぇ! 最高!!
……あとは、やっぱり女の子の血を吸うという行為がなかなかエロい気持ちにさせてくれましたね。長女の麗奈は短パンなので、そこもエロく、血を吸いたくなる魅力がありました。麗奈の友達であるメガネッ娘の綾香も良かった。
ただ、CGのクオリティはそこまで高くなかったので、今こそぜこの作品をPS5でリメイクしてほしい。どうですか、ソニーさん!
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