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公務員が鬱る「なんしとんこれ?」な業務

町役場、市役所、県庁(国は少し特殊なのでパス)では議会が開かれ、翌年の予算の承認とか当年度の予算の補正、議員さんの質問への答弁などが行われる。

答弁は管理職、役員クラスがするもので、基本的には会話形式ではなく、お互いに伝えたいことをツラツラ〜と伝え合う形式がオーソドックスになっている。

元公務員の僕が言うのもなんだけど、みていてクソほどおもんない光景。
ウミガメの出産シーンを永遠に見続けている方がよっぽど良い。

ちなみに、議会で行われる答弁は基本的に全て文書が用意されていて、答弁者はその文書に書いてある文章を一言一句違わず読み上げる。

テレビで議会の様子が流れてくるけど、実はあのやりとりは全て完成されたやりとりなんです。

だからとにかく退屈。

これなら、議会答弁用AIロボ【ぼく答える君】に答弁書を読ませればいい🤖

そして、僕が公務員になった当初一番驚いたことがこちら。

答弁書は平職員が作る

答弁者が議会で読む答弁書は、ほぼ平の職員と中間管理職の職員が作成している!

そして、もれなく大残業世界大会が開幕する。

質問数が多いときは、エアコンの入らない休日も競技を行う。

その頃家族は

パパ、また世界大会なの?」と涙を流すのである。

世界大会に参加する平職員

幸い僕はこの業務をする機会を免れてきたけど、もし先輩らのように答弁書を作ることになっていたら、余裕で飛んでいた。

しかも、

答弁書には1文字のミスも許されない。
そのまちの掲げる政策と1ミリたりとも矛盾が生じてはいけない。
「する」と「検討する」のように言い回しを熟考しなければならない。
敬語の些細なチェックを怠ってはいけない。

ここまでのするのだから、
直属の上司→リーダー→課長→部長
のチェックをくぐり抜ける必要がある。

想像に安いと思うけど、
それぞれの上司のチェックをクリアするのに何時間もかかる。
ディズニー開園の待ち時間どころではない。

直すよう指示を受けたところを、その1つ上の上司に直すように言われるのもザラ。

何をしているんでしょうか。
その間、他の業務止まってるし。

議員さんにされた質問に関係する事業を担当してる職員が直接答弁者に説明をして、打ち合わせた上で議員さんに答弁すれば、余分な紙も時間もかからず皆ハッピーなのに。

(そうはいかない理由でもあるんか?)

同じようなものに自治体の長が、各所で挨拶をする時に読み上げる挨拶文がある。

これも平職員が作るし、当然これも鬼チェックがはいる。

実際に何回か作ったことがあるけど、マジで意味がわからん。

何の仕事をしてるのかさっぱりわからなくなる。
何のために仕事をしてるのか。
お金さえもらえればそれでいいのか。
誰にも感謝されない、ただ読まれるだけの文書をつくるのに何時間も費やすことが自分のすべきことなのか。

個人的な勝手な考えをぶちまけると、挨拶に必要な知識は担当から丁寧に説明をするから、挨拶くらい自分でして欲しい

楽しい場で挨拶で読み上げをすると冷めるし、出席するイベントの内容すら把握しない長がいるいい加減な組織だと思われて職員全体の信頼度も下がる。
職員の時間ももったいなさすぎる。

こんなことをしていては、職員がクリエイティブな時間をとることなんて夢のまた夢。

転職を考えるきっかけにすらなった。

こうゆうところを見直していかないとやる気のある若手公務員の離職は止まらないと思う。

語りたいことが山のようにあるけど、この辺にしておこう。

公務員編、次回のテーマは【お辞儀】にします。
ご期待ください。


今日の体調パラメータ
★★☆☆☆
頭が重ぇ


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