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僕は何者?(#ショート#短編#ノンフィクション)

僕ってみんなと違うらしい。お母さんが言っていた。
そういえば学校ではみんなより勉強はできないし、絵も上手じゃないし、習字も下手だ。集団行動もついていけない。朝の会の先生が言った事もすぐ忘れる。僕って何なんだろう?

もう少し頑張ればできるよって
もう少しみんなのようにやればできるよって
何百回も言われたけど
全然出来ない

担任の先生に 家で甘やかされたんだね と言われた
これぐらいできるでしょ と言われた
なんでできないの と言われた
なんでやらないの と言われた
こんなちょっとの事が出来ない自分

僕は家でいつも泣いていた
宿題は大嫌い
途中でわからなくなるとわーとなっちゃう
問題を抜かす事ができない 
全部できないと気持ち悪い
0か100だ

運動会の練習
みんなの行進が気持ち悪くて、列から離れて木の陰に隠れて泣いていた
先生は怒っていた
誰も僕の事わかってくれない
こんな辛い気持ちわからない?
言ってもわかってくれない
僕が席つくと、席を離される。
女の子はノート見ないでという。見てないのに

ある時僕はおかしくなった。
先生がなんで怒っているのかわからない 
先生の指示もわからない
夜涙が止まらない。足が痛くて歩けなくなった

学校を行くのを辞めた

お母さんはパニックになった。
なんで行けないの?と言われた
自分でもわからない

唯一勇気を出して登校した日がある。
年一回の学年の発表会の日

どうしても仲の良い友達の頑張ってる写真を撮りたかった。
物語の舞台だった。

僕がカメラを持って、保護者席に行き
僕が出てないステージに
頑張って練習して演技をしている友達の写真を収めた

これが不登校になってから唯一の登校日だ
お母さんは、撮ったカメラの写真を見て、本来自分の息子が映ってるはずが
、同級生ばかりが映っており、それがとてもうれしかったのかポロポロと泣いていた

行ってよかった












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