ケニアで旦那が起業!【アフリカ移住=ラッキー】とおもった嫁の思考
どうも、玉ねぎ嫁こと河野理恵です。
旦那がケニアで赤玉ねぎ事業を始めるに伴い、昨年会社を辞めて結婚し、今年2月に移住してきました。
そもそも「ケニアってどこ?」って聞かれますが、アフリカ大陸に所在してます。(日本から飛行機乗り継ぎ1回で23時間ほどの距離)
「なんでケニア?なんで赤玉ねぎ?なんで起業?」という問いに関しては旦那の管轄なんで、ぜひ旦那にDMしてください。(DM返すと宣言してます)
私はここで、 【アフリカ行きを即決したときの思考】について書こうと思います。
2年前、旦那にアフリカ行きを告げられた時、私はこう思いました。
そう 、 ”ラッキー” です。
これはもう直感的にです。難しいこと一切考えずに、"ラッキー"って思いました。そして、ワクワクしました。顔のニヤけがとまらなかったくらいです。
もともと旦那からは「俺はアジアで起業する」と、付き合う際に言われてました。その時も私は「え、行く行く!」と即答しました。
当時は周りに起業する人、ましては海外で、なんていなかったので、その異次元さに興奮したものです。
旦那は宣言通り海外で勝負するため、付き合って2か月後くらいにアジアへ飛び立ちました。インド→フィリピン→ベトナム、と職の拠点をうつした後、いきなり「アフリカで起業したい」と言ってきました。
なんだか深刻そうな顔をしてましたが、私からしたら棚から牡丹餅。
アジアがアフリカに変わっただけという感覚もありましたが、むしろこれは、「アジアよりラッキーじゃないか!」って気持ちになりました。
だってアフリカの方が未知。
よくわからないから、おもしろそう。
そう思ったんです。
これを周りに話すと「へ?」と反応されるのでこちらも「ん?」となります。そこで、旦那にすら理解されないこともある、私なりに"ラッキー"だと思った理由について、記させていただきます。
理由①
人生において一生「行かない」可能性の方が高いから
私はこれまで「アフリカに行きたい」なんて思ったことはないです。旅行先に浮上することなんてありえない、完全にノーマーク、もはや論外の域。
それって何でかっていうと、〈行く理由がない〉からです。航空券は高く、長距離で時間かかるわりに観光地のイメージないし、なんといっても治安が悪そう。だからあえて旅行先に選ぶことはない。
アフリカって、"これやりたい"って強い気持ちがない限り、行けるような場所じゃないと思ってました。
(そもそもこの考えもかなりの機会損失だったことに気づきましたが)
旅行先リストで、論外になる国。
興味あるけど、やりたい事がないと行けそうにない国。
例え行きたいと思っても、気軽に一歩踏み出せない国。
人生で一生、行かない可能性が高い国。
だからこそ、旦那についていけるって"ラッキー"だな、と。ほんと、おいしいポジションすぎます。
理由②
生命力(生きる力)がつきそうだから
日本はすごい。どんどん便利になっていく。「あったらいいな」がすぐに見つかるし、安くて良質なもの、高くても欲しいものがたくさん溢れてます。
でも、便利になればなるほど、私は不安に駆られてました。生き抜くための考える力がなくなっていく感じがしました。杞憂かもしれないけど、いまでもそう思っちゃってます。
会社に所属して、誰でもできそうな事務仕事でも十分な給料がいただけて、便利な生活ができる。それって、私からしたら〈安心〉じゃなくて、《不安》です。
東日本大震災のような大きな地震が起きる度に、「自分が被害にあったらどうしよう」と思う気持ちと似ているかもです。お金も家も、便利な生活も失った時、自分の無力さを感じると思います。
私にとって生命力は『無人島でも生き抜ける力』で、例え無一文・宿なしになっても、生き抜く精神力と知恵があったら最強だなってよく思います。
とはいえ、私は怠惰で流されやすい人間だし、漠然とした不安感を抱えながらも日本の便利さに甘えて、ついそのまま生きちゃいます。
だから、日本より不便そうな環境にいけることって、私からしたら生命力をつけるチャンスで、"ラッキー”だなって思いました。
実際、私の住んでいるナイロビは発展しているので、想定よりずっと便利な日常を送れています。(よく想像されがちな、マサイ族みたいな暮らしではないです。)
とはいえ洗濯機は二槽式だし、お米も鍋炊き、停電も日常茶飯事で、「あったらいいな」なんてものは基本ないです。
けど、どうしたら「あったらいいな」を解決できるのか、考えることができます。それができる環境を嬉しいと感じるし、なによりおもしろいです。
だから、考える力、生きる力が身につくケニアの環境は"ラッキー”だなと思います。
理由③
先の見えない人生だから
結婚したらすぐ子ども産んで、家を建てて車を買って、パートしながら子育てして、老後は年金暮らし。
私は日本にいたらきっとこんな生涯を想定し、歩んでいくと思います。
でも、
そんな予想できちゃう人生、つまらない。なんだかマニュアル通りの道みたいで、飽きちゃう。
って思ってしまう自分がいます。
好奇心旺盛な飽き性人間の私にとって、先の見える人生はなんだか物足りないです。(その人生観を否定してないです、あくまでも"私は"の話です)
正直言って、「ケニアで起業」なんてお先真っ暗だと思います。笑
旦那は、起業することも、ケニアに行くことも初めての経験で、会社がうまくいく保証なんてどこにもありません。(もしかしたら無一文になって日本に帰れないことだってあり得る)
旦那といると、この先、いつ、どこの国へ行くのか、何をしているのか、全く読めないんです。
それって、すごくおもしろいな、と。そんな先の見えない人生、ワクワクするな、と。
きっとこれから荒波ばっかり押し寄せてくるだろうけど、その波は誰でも経験できるものではないので、貴重だなと感じます。
「旦那についてく」ただそれだけで、私は他の誰にも真似できない経験ができちゃうんです。これは、反対するほうがもったいない!!
だから、〈先の見えない人生=他の誰も経験できない人生〉です。自分だけの特別な人生経験、ワクワクします。
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ケニア移住して、計4か月が経過しました。
(一時帰国が2ヶ月あったので...)
いま、はっきり思います、「やっぱラッキーだったな」と。
ケニア移住しなきゃTwitterもやってないし、noteも書いてない。自分の気持ちをこんなにアウトプットしようなんて思わなかった。
日本にいたころの私は、自分にベクトルを向けることなく、周りの目を気にしながら忙しく働いてました。
だから、アフリカ行きは完全に"ラッキー"。
いまが人生で一番楽しい。
河野理恵(Kawano Rie)