((就活60社落ち))した私がケニア移住し、【ブランドを立ち上げる】ことになった話。
Jambo(こんにちは)、ケニア在住のリエです。
不採用、不採用、不採用...。
社会の波に流されてなんとなく就活をした結果、ことごとく落ち、60社もの会社から不採用通知がくる失敗をしてから、私の人生の歯車が狂いました。
大学卒業後は一流企業に勤めてヒールをかつかつ鳴らし「できる女」風ふかすんだ。そしてお金に困らないイイ男をGETして親を安心させるんだ。私は安心・安定の道を鼻高々と進んでいくんだ。
そんな夢が打ち砕かれた、大学4年生の夏。今までバイトも勉強も"そこそこ"こなしてきた私の「自信」があっさりと消えた時でした。
大学卒業後は「こんなはずじゃなかった」「私の居場所はどこにあるんだ」そう戸惑いながら、介護職、ニート、社会人学生...と人生を彷徨うことに。
そんな20代を送った私ですが、いまはケニアへ移住し会社を設立。
この度「RAHA KENYA」というブランドを立ち上げました!
このnoteでは、ケニア移住してからブランド立ち上げに至った想いを書いていこうと思います。
(実はこのブランド、ネガティブなことからできたものです。)
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移住のきっかけはケニアで起業した彼(@KKawano5)。結婚を機に、私もケニアで一緒に暮らすことになりました。
「ケニアって聞いて、嫌じゃなかったんですか?」とよく聞かれるけど、答えは「No」。むしろ「ラッキー」って思ったくらいです。
なぜなら、就活失敗して"正しいレール"から外れた私には「生命力をつける必要がある」と思ってたから。私にとっての生命力は、"自分で人生を選択する力、どんな人生でも生き抜ける力"。
そう考えた時、ケニアという未知すぎる国はもってこいの環境で。「こりゃぁぁ生命力つきそうだ!」と嬉しくなったものです。
そんなノリでスタートしたケニア生活だけど、移住当初は苦戦しまくり。
日本で問題なくできてたことが、全くできない。歩くこと、買い物すること、話すこと、一人で動くこと...すべてが高い壁で、泣きそうになることもしばしば。
日本ではだいたい"こうすべきだ"という答えがあって、それに乗っていけばそれなりに生きていけた。でもケニアでは、その答えがない。
道しるべを失ったとき、自分が何をどうすべきか分からないことが多くて、情けない気持ちでいっぱいになった。
そんな時、アフリカ布を身にまとう女性たちが目に入るように。着こなしが難しいと思われるアフリカ布(エスニック)を、いとも軽く、堂々と着こなしちゃう彼女たちから、私にはない「自信」が感じられた。
それを見るうちに、「私もアフリカ布を身に付けたら、自信がもてるのかな。」と思うようになった。だから自分も好きな布で、好きな洋服を作ってみることにしたのです。
そしたらもうっっ!驚くほど背筋がしゃきんとしたし、明るい気持ちになっちゃって。表情がぐっと変わったのが自分でも分かったし、色んな人から「Nice」「Cool」という言葉をかけてもらって、より堂々とできるようになった。私にとってアフリカ布は、自信がもてるアイテムだなって思った。
ぶっちゃけ「絶対的にアフリカ布がいい!」とは思ってない。自信がもてるアイテムって人によって違うし、他にもたくさんあるはず。
だた、自分が「いい!」と感じたものを「いいでしょ!」って周りにも堂々と見せれること、それが大事だと思ってる。
それが私にとっては、ケニアで出会ったアフリカ布だっただけで。
ケニアにいるなら、アフリカにいるなら、《私はアフリカ布で自分を表現していこう》そんな想いをもって、立ち上げました。
ブランド名は、「RAHA KENYA」
RAHAは、スワヒリ語で"Be happy"
ロゴはケニア国旗と、明るい太陽をイメージしてつくりました。
自分のブランド「RAHA KENYA」を通して成長したい、もっと自信をもった人になりたい。
あわよくば、私と同じような気持ちをもった人が、自信をもつきっかけに「RAHAKENYA」を利用してくれたら嬉しい。
アフリカ布を通して、もっと自信がもてますように。
もっとひとりひとりの個性が広がりますように。
そんな願いを込めました。
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このブランドでは、最初から完璧な商品を作ろうとは思ってはないです。というか、ごめんなさい、それは無理です。
私は自分でセンスがあるとは思ってないので、どんな柄でどんな物を作った方がいいかとか、どんなものなら日本で取り入れやすいかとか、そゆこと考えるのは苦手な方だし、分からないことばっかり。しかもアパレル経験、ものづくり経験はゼロ。
完璧を目指そうと思ったら、一生リリースしない気が。(遠い目)
だから、いま、できる限りの最高作を販売していく予定です。
きっとこの先、たくさんの失敗をすると思うし、もがき苦しんでいくと思うけど、それも包み隠さずに晒けだしていきます。
「欲しい」「身に付けたい」と言ってくれる人がいるなら、諦めず作り続けるので、その過程を楽しんでもらえたら嬉しいです。
そして私ひとりじゃできないことばっかりなので、どうか一緒にブランドを作り上げていってください。(図々しい)
ということで、よろしくお願いします!
河野理恵(Kawano Rie)
Ps.人生の歯車は狂えば狂うほど楽しいものでした。