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【ご報告】取締役選任のお知らせ

最強で最高の仲間が増えた

2023年1月26日。僕が創業した環境ベンチャー企業、エコミットの臨時株主総会が行われ、あらたに2人のメンバーが取締役に就任することになりました。

第15期目を迎えたエコミットが、この節目の年に新たな一歩を踏み出します。

今日は何故このタイミングで取締役になってもらったのか、2人はどんな人なのか?について書いていきたいと思います。間違いなく長文になると思いますが、最後までお付き合いいただけると嬉しいです。

新たに一緒に未来を築く仲間が増えワクワクする気持ちと、人生の大事な時間を共にしていただくことに対する責任感が入り混じり、なんともフワフワした心境で書き始めています。


取締役CBO(チーフブランディングオフィサー) 山川咲さん



どんな人?

略歴はPRTIMESを見てもらえればと思うので僕はもう少しお二人のパーソナルな部分について書きたいと思います。

咲さんを一言で表すと『太陽のような人』

誰とでも一瞬で仲良くなってしまう天才であり、チームの空気を操るムードメーカー。
咲さんが会議でチェックインをするとパッと全体の空気が明るく照らされ、暖かくなる。それでいて目標達成に対して追求心が強く、『ちょっと待って、それ誰がいつまでにやるんだっけ?』と、一言で空気をキリッと締めることもできる人。
そしてとても涙もろい(笑)
年上の既婚女性に対してこの表現はいささか失礼かもしれませんが、無邪気な少女のような一面を兼ね備えたとにかく明るく元気な人が仲間になってくれました。

幼少期の実体験から、人一倍環境への意識が高く、常に『この素晴らしい地球を後世に繋ぐにはどうすればいいのか?』を考え抜き、そこに繋がる選択を愚直に貫くとても真面目な人です。

出会い→役員就任までの流れ

初めて会ったのは画面越し。鹿児島を中心に経営者などが組織の垣根を越えて活動するラーニングコミュニティ『SELF』のオンライン合宿でした。

たまたま同じセッションで一緒になった咲さんは開口1番、

『えー、面白いじゃん。その事業、どれくらい地球のためになるの?』

でした。

初対面かつ画面越しにも関わらず一気に距離を縮めてくる彼女にあっけにとられ少々困惑しつつも、

ごみが大量に自分達が住んでる町に埋め立てられている現実や、海外にリユースと称して送られた中古品が不適切な扱いによって環境負荷に繋がってしまっていること、ビジネスの力で循環型社会を構築していきたいということなど熱弁し、最後に、『このビジネスは宇宙産業をはるかに超えるポテンシャルがある』と付け加えたように記憶しています。

咲さん『自分もいつかもう一度企業するなら環境がやりたいと思っているんだよね』

僕『じゃあ一緒にやりましょうよ!』

咲さん『うーん、考えとく!』

そんな曖昧な会話でその場は終わり、それからお互い忙殺され、連絡も取らずにいました。

それから約一年後、同じくSELFのイベント『薩摩会議』が鹿児島で行われ再会。
イベント後に離島に行くので出てこないかという超絶無茶ぶり(笑)になぜかピンときた僕は、ここは行くしかない!とすべての予定キャンセルし、急遽離島に向かいます。
飛行機の中でこの事業の意義やどんな未来が作りたいのか、何故咲さんに手伝ってもらいたいのか?などを思うがままに資料にまとめ、飛行機を降りて再会するなり、南国の島の空港でプレゼンしました。

すると彼女は、

『なんとなく、地球のためにはこの事業、一緒にやらないといけないんじゃないかって勝手に思ってたんだよね。』

と一言。
1年前の何気ない、半分冗談のような会話の中でお互いなんとなく近いうちに一緒に仕事するのでは、と感じていたのでした。

それからはもう、何か見えない力に導かれるよう話が進み、途中旦那さんとの面接を経て、ブランディングの仕事を手伝ってもらうようになりました。

しばらくして正式に取締役としてジョインしてほしいとオファーを出してからは、既に他の二つのプロジェクトの重要なポジションで、それこそ命がけでやっていた彼女は当社に責任あるポジションでジョインすることにとても葛藤していました。ああ見えて実はめちゃくちゃ考えて、誰に対しても誠実で、人一倍配慮する人だから、きっと悩みに悩んだのではないかと思います。

暫く経ったecommitの創業記念日に、

『ecommitの取締役、やります』

と一言かかれた真っ白なメッセージカードでその決意を示してくれたのでした。


葛藤を乗り越え決断してくれた咲さんにはもちろんですが、旦那さんはじめ、その決断を後押ししてくれた多くの方に心から感謝しています。

取締役CBOの役割

当社は『あらゆるものの循環の仕組みを創る循環商社』と名乗っています。世の中にはまだ価値があるにも関わらず捨てられてしまい、結果的に環境負荷に繋がってしまうものが本当に沢山あります。
そんな価値あるものを救い出し、次の使い手に繋げたり、あるいは資源として新しいモノづくりに活かしていくことで『捨てる以外の新しい選択肢をつくり、捨てない社会を実現する』ことを目指しています。

その壮大な目標を実現するためには、先ずは一人でも多くの人に知ってもらい、共感してもらう。さらにはそこに参加してもらうことがとても重要です。
モノづくり以上にモノを循環することが重視されなければならない世の中のはずなのに、その実情が知られていない、あるいはまだまだ『ごみ』や『廃品回収』といったようなイメージが強い。そんな課題をブランディングを通して正しく伝え、多くの方の行動変容に繋がるようなムーブメントを起こすのがCBOの役割です。

早速ロゴ変更はじめ、WEBが一新されました。今後イベントや様々なプロジェクトを通して爆速で世界へ発信し多くの人を巻き込んでいくと同時に営業や採用についてもコミットしてくれています。今後のエコミットの進化を皆さんぜひご期待ください!!

取締役CSO(チーフサステナビリティオフィサー) 坂野晶さん


どんな人?

咲さんが太陽なら、晶さんは『風のような人』

エコミットという土壌に新しい種(アイデアや情報)を運んでくれる風。
時にクールに経営チームを覚ます存在であり、培ってきたネットワークをフル活用して事業の背中をグググっと後押ししてくれる存在です。
『世の中を変えるには先ず自分から』
と言わんばかりに身近な環境活動を実践する人で、マイボトル、マイ箸、マイスプーンは当たり前。彼女がコンビニのレジ袋を持っているところを一度も見たことがありません。(ほんとに)
環境に対する情熱、仕事で高いクオリティを追求する姿勢は、ecommitで働く多くの女性のロールモデルになっています。

出会い→役員就任までの流れ

晶さんをはじめて知ったのは2019年ごろにテレビで見たのがきっかけでした。
どこの番組だったか失念しましたが、『ダボス会議の共同議長に選ばれた20代の女性』として取り上げられていて、国際会議の場で堂々と英語で意見する姿は明らかにオーラが漂っており、
『世の中にはなんて凄い人がいるもんだ』
と驚いたのを覚えています。すぐにググるとズラッと関連記事が出てきて、ゼロウェイスト宣言で有名になった上勝町の立役者の一人だということが判明しました。

僕は毎年『今年会いたい人ベスト5』を勝手に選出してどうにかして会いに行くということを何年も続けているのですが、晶さんをすぐにベスト1に選出し、こんな人が仲間になってくれたらなぁと勝手に理想を描いていたのでした。

とは言え、突然お会いしにいく訳にもいきません。すぐに共通の知人を探すも、なかなか見つかりません。これはいよいよ僕の常とう手段である手紙を書いてアポをとろうかなどと考えていた矢先、亡き父の出身校である京都大学でお世話になっていた教授から衝撃の一言。

『あ、坂野晶さんね。ウチのゼミ生やで。』


しかも近々ゼミで上勝町を訪問するツアーをするから来たら?とお誘いいたいたのでした。これはもう絶対に行くしかないとここでもすべての予定をキャンセルし、ツアーに参加し上勝町に行くことにしました。

一週間前からどのように事業説明をして、どのように協力要請するのか、を熟考し準備を重ねます。
道中の車では景色を楽しむ余裕などなく、プレゼンのシミュレーションを繰り返しました。到着し、はじめましてのご挨拶をして、施設内見学を終えたあとの一瞬の隙を狙って『今少しお時間よろしいでしょうか?』とお声掛けをして事業プレゼンの機会をもらうことに成功します。
サービスの内容、何を目指しているか、何が出来て何ができないのか?ここをどうにかご協力いただけないか?などをまとめ、渾身のプレゼンを行いました。

珍しがられたのか、やや怪しまれたのか、あえて結論は控えますが、少なくとも印象には残ったようで繊維リサイクルの話題で盛り上がりました。(と思っている)

その中で晶さんが言った

『タンスの肥やしとして着られなくなった衣類は都市鉱山ならぬ、都市農場だと思うんですよね。つまり衣類回収は農場での収穫と同じ。特に天然繊維は作るときにも大変な環境負荷に繋がっているので、回収して再び繊維に戻す仕組みを作りたいと思っています。』

この言葉は僕の頭に強烈に刻み込まれ、その時点で勝手に
『この人と一緒にその仕組みを作る』と決意し、既に着手していた衣類のリユース・リサイクルシステムの青写真を具体的に描き始めます。
やがてそこが現在の事業の柱である伊藤忠商事との連携事業WEARtoFASHIONへと繋がっていくことになるのだから人生とは本当に不思議なものです。

幼少期に親父は、
『勉強しろ!お前は絶対に京大に行け!』と何度も何度も言っていました。

残念ながら言われれば言われるほど勉強しなくなった僕にそれは叶いませんでしたが、結果的に縁に縁が重なり京都大学の先生にお世話になり、結果的に晶さんに出会い、結果的に衣類のリユース・リサイクルシステムのヒントを得ることになったわけですから、頑固親父の執念なのかなんなのか、もはや自分自身にはコントロールできない何かに導かれているとしか思えません。

それから何度かゼミで一緒になる機会があり、もう一緒に働く気でいる僕はその都度手伝ってほしいと繰り返し伝えました。
それが功を奏したかどうかはさておき、数か月の間にとんとん拍子で話が進み、いくつかのプロジェクトを手伝ってもらいすぐに結果に繋がり始めました。メンバーへも強烈な刺激を与え、まさにエコミットにあたらしい風が吹いたのでした。

そして、この創業15年を迎えたこのタイミングで満を持して取締役をオファーし、無事に了承いただきました!

取締役CSOの役割

大きく二つの役割があります。

一つ目は環境インパクトの可視化です。
今後事業を進めていく上で、経済価値だけではなく、環境価値を追求していくことは絶対条件です。
ではその環境価値とはなんなのか、そしてその確からしさとは?を徹底的に追求し、開示していくのはサーキュラーエコノミーを事業領域とする当社の義務でもあると感じています。

二つ目は海外展開です。
今後サーキュラーエコノミーを事業領域に拡大していく上で、海外の視点は欠かせません。
どれだけ日本で資源を回収できるインフラを構築しても再生原料を必要としている製造工場は殆どが海外に移転しているのが現状です。
ということは我々が目指すCircularValuechain(サーキュラーバリューチェーン:回収した原材料をもとに新たな商品を作りだし、商品として再び流通させる国際的なバリューチェーン)は、国際循環なくして実現しません。

ましてや人口減少と共に市場がシュリンクしていく日本と違い、まだまだ人口の増えていく国においてはより一層サーキュラーエコノミーの重要性が高まっていくのは間違いありません。創業から15年間培ってきた海外のリユースネットワークを活用し、世界を代表する循環商社になるために晶さんにグローバルな視点でESG戦略を推進していただく予定です。

何故このタイミングで取締役になってもらったのか


実は今回、伊藤忠商事さまをはじめ、複数の企業さまに株主になっていただき、シリーズAラウンドの資金調達を実施しました。


詳細はまた追って書きたいと思いますが、15年目にしてようやく行くべき道が明確になった今、『第二創業期』として一気に事業をスケールさせていく必要があります。
それぞれ違う切り口であるものの、それぞれの領域でムーブメントを起こしてきた二人が参画することで、

今度はこのサーキュラーエコノミーの領域で大きなムーブメントを起こし、現在の事業の延長線上だけでは描ききれない非連続な成長を実現していく必要があるのです。

二人の参画と同時に既に多くの新しい仲間が集まり始めています。
鹿児島から始まった小さな小さなベンチャー企業が大きな波を起こし、世界のゲームチェンジャーとなろうとしている今この瞬間に、携わってみませんか?

本日も長文にお付き合いいただき有難うございました。
乱筆失礼しました。

近いうちに資金調達についても書きたいと思いますので乞うご期待です。
これからのエコミットの進化を引き続きあたたかく見守っていただければ幸いです。

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