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サーマルパッド交換で16℃ダウン MSI GeForce RTX 3080 Ti Ventus 3X 12G OC

msi 製のグラフィックボード GeForce RTX 3080 Ti Ventus 3X 12G OC を導入したところ、3連ファンが100%回転すると大変うるさいので、Thermalright Extreme Odyssey Thermal Pad サーマルパッドを交換してみました。たった2,780円の追加投資で、メモリ温度が16℃下がって、ファンも60〜70%の回転数に落ちて騒音もだいぶ緩和されたので、満足な結果が得られました。

BEFORE

サーマルパッド交換前は 3411 RPM、102℃

AFTER

サーマルパッド交換後は、2151 RPM、86℃

さて、msi の 3080 Ti Ventus のメモリ部分のサーマルパッド厚は 2mm らしいので、一番性能が良いらしい Thermalright のサーマルパッド(熱伝導率:12.8 W/mK、1,891円)と、Thermal Grizzly のグリス(熱伝導率 : 11.8W/mK、889円)を Amazon で購入しました。

サーマルパッドは結構小さい。グリスも小さい。

噂では、中国とかの販売店の商品は偽物もあるらしいから、購入するときは、販売元:amazon.co.jp の商品を選ぶのが必須です。

Amazon.co.jp が販売していれば偽物ではないだろう

早速、開けていきます。
(1)先に、ファン接続端子2つを外します。小さくて硬いですが、ピンセットと爪で外れました。力任せに外すとと壊れるらしいので要注意。
(2)裏面(ファンがない方)のバックプレートの真ん中にある白いシールを外します。これを外すと、保証が切れるそうですが気にしない。細かいのでピンセットで外しました。
(3)ヒートシンク+ファンを外すために、バックプレートにあるネジをすべて外します。今回はバックプレート自体は外さないので、バックプレート以外のネジは外しません。トルクスネジとかはなくて、普通のプラスの精密ドライバだけで外せました。

バックプレート上のネジはすべて外します
この白いシールを外すと、保証が切れるらしい

すると、基盤部と、ヒートシンク+ファン部が分離できます。

パカッと分離した様子

(4)GPU チップについているグリスはきれいに拭き取ります。繊維がほつれるティッシュは使わないほうが良いそうなので、キャンドゥで買ったアルコールのウエットティッシュと、綿棒と純度の高めのアルコールを使いました。

GPU チップの周囲を囲む12個の黒いチップがメモリです。今回はメモリの温度を下げたいので、メモリにあたっていた4枚のサーマルパッドを交換します。今回は、それ以外のサーマルパッドは交換しません。厚みが違うので、今回買った2mmのパッドはそのまま使えない。

元のサーマルパッドは結構柔らかいです
同じサイズにカットします

(5)メモリについていたサーマルパッドを取り外して、同じサイズに Thermalright を切り抜いて、張り替えていきます。
(6)グリスも元あったのと同じ様な感じに塗り直します。
(7)基盤とヒートシンクを元あったのと同じように繋げてネジ止めすれば、完成です。

以上、そう難しくない手順で交換が完了しました。

今回、メモリ温度が102℃→86℃に下がったのに対して、GPU チップ自体の温度が53℃→61℃に上がっているのは、サーマルパッド交換でメモリ側の熱がよく伝わるようになったことで、ヒートパイプが熱くなったためだと思われる。そのため、隣の GPU チップ自体の排熱効率は落ちてしまったと。 

3080 Ti Ventus 3X OC 本機のバックプレートはアルミ製なので、どうせなら、基盤の裏側のサーマルパッドも交換した方が、より効果が高まったかも。ただし、厚みが違うかもしれない。ただし、3070 とかで樹脂製バックプレートの場合は、あまり効果がないとのこと。

それにしても、サーマルパッド1,891円でこうも改善できるとは驚きです。他の人も書いてたけど、結構良いお値段がする商品だから、最初から、もっと高性能のサーマルパッドを使ってくれれば良いのに。


[3月20日追記]
識者からコメントをもらったので、85℃以下になるようにGPU ファンの設定を見直しつつ、筐体の置き場所をエアフローを考慮して調整しました。

周囲温度が85度を超えるとセラミックコンデンサーが劣化し始めます😿


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