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実験したことがある。

「箸が転んでも可笑しい年頃」

よく聞く言葉だけど
果たしてこれは、
事実なのか?

疑問に思って実験したことがある。

アパレルで働いていた頃、
ハタチ前の新入社員の女の子。
ちょうどレジにやってきたので
その子の前で、
カウンターに鉛筆を転がしてみた。
すると…

「何やってんですか、鈴木さん!」
言って笑っている。

もう一度転がす。

彼女はもう、笑いが止まらない。
涙を流して笑ってくれた。

鉛筆転がしただけなのに。

それを見ていた私も
つられて笑ってしまう。

ふたりで大笑い。

鉛筆転がしただけなのに。

つまるところ、笑いというのは
実はなんでもいいらしい。

その時、その人の
ツボにはまったもの。
笑いをもたらすものは
そういうものなんだな…

だとしたら
私たちはたくさん
ツボ
を持っていれば
たくさんの笑いがそこにハマって
毎日笑っていられるはず。

大人になるとそんなツボが
どんどん少なくなっていく気がするけど
だからこそ、
ツボを増やすとか
刺激を増やすといったことを
していきたいなあと思うのだった。
(ナガノ風・オチなし)


■書き手:鈴木ひなこ
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https://saipon.jp/h/suzuki_hinako