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【旅行記】2024/9/15〜19弾き語りツアー

今回は、

名古屋、滋賀、京都、大垣、岐阜


と回る、いつもよりは少し長めのツアーだ。

9/15(日)に自宅を愛車のヴォクシーで出発。
もう13.6万キロ程走っているが、まだまだ元気だ。
2021年に9.5万キロくらいで購入したから、1年に1.3万キロくらい走っているわけだ。
しかし、これくらいの計算に計算機アプリを開き、
(13-9)÷3と打ち込んでしまう自分には嫌気がさす。

この日は名古屋の金山駅近くにある、

畑と昭和と音楽酒場 はな咲

https://www.instagram.com/sakaba_hanasaki/

でのライブ。
ルーツを愛するシンガーソングライターが多数出演するお店で、スケジュールにも大好きな先輩方の名前が多く並んでいる。

完全生音でのライブは慣れている。20代の中頃、声量を上げるために溝の口駅付近でストリートライブをしていた。その効果は実は特になかった。辺な癖がついただけだった。
コロナ禍に入り、Youtubeを観ながら学んだボイストレーニングのおかげで、声を枯らすことがほとんどなくなった。
今回の、5日間それぞれ違う意味で濃厚な熱い夜をくぐりぬけても、最後まで元気に歌えたのは、理論と練習のおかげだ。自己流には大した効果は見込めない。

女将のサキさんが作るおばんざいが瓶ビールによく合う。
入り口の席でちびちび飲み、つまみながら、
お客さんが入ってくると「いらっしゃい!ありがとう!」と声をかける。
向こうは店を開けて突然私に会うと思っていないので(しかも飲んでるし)少しびっくりした顔で入店する。

この日は今池祭りという大きなイベントがあり、
集客が不安視されたが、沢山の友達が集まってくれた。
みそガンボのミツヒロさんや、ザラメのかおリーヌさんなどの個性派ミュージシャンが来てくれたのも嬉しかった。やはりミュージシャンの前で演奏するのは緊張感があって良い。

最近取り組んでいるStephen Foster Medleyをやる気になったのも、音楽家やコアな音楽ファンがお店にいたからだろう。好意的な感想が聞けて嬉しかった。

次の日9/16(月)は滋賀県湖南市石部に向かう。

道中、近江ちゃんぽんを食べた。
「ちゃんぽん亭」という有名なチェーン店で、名古屋の栄付近で以前飲みのシメに1人で食べたことを入店してから思いだした。ゴイゴイスーなパネルを見つけて、自信が確信に変わった。

和風出汁であっさり食べられる。麺はちゃんぽん麺ではなく中華麺。それもするする食べられる理由か。
そしてツアー2日目にして早くも大量の野菜を摂取できたのは大きい。ツアー中、いつどのタイミングで野菜を摂取できるかは大きな問題だ。だいたい3日目の昼食でサラダが食べたくなる。それを1日も早くクリアできたのはデカい。

この日の会場は、

Dongree Cafe & Coffee Roaster

古民家をDIYしたおしゃれな店内はなんとも落ち着く。

アイスコーヒーのレモネード割(正式名称を忘れてしまった)をいただく。

美味い。まだまだアイスコーヒーが飲みたい気候だ。
早く、寒さに身を縮めながらホットコーヒーが飲みたい。

初めての滋賀で沢山のお客さんに聞いていただいた。古民家ならではの音も良く、マイクを使って少しリラックス目な歌を選んで演奏した。

この日は、石部在住であり、その他様々な場所で大活躍中のバンド、

よしこストンFam

にお願いし、ライブを組んでもらった。

見るたびにメンバーが増える。いつか20人くらいになってほしい。そのときには入れてほしい。

ホームグラウンドでの彼らのライブは素晴らしく、リハーサルでの私のサウンドディレクションも良かった笑
音響ってのは本当に奥が深く、ただバランスが取れていればいいってものではない。空間をどう鳴らすか、がキモなのだ。

こういった自慢話はしないと誰も言ってくれないので、していくとして、
よしこストンFamのライブは本当に素晴らしかった。
増えていくメンバーと既存の楽曲を繋いでいくような、よしこちゃんの自由な歌とパフォーマンス。メンバー各々が自分の役割に徹していながらも、そこから漏れ出る個性。まさに、Fam。
イシダさんのマンドリンとコーラスは、詞の世界観に説得力と狂気を与えていた。あと音響が良かった(くどい)。

仲間との時間は良い。彼らとの最後のセッションで必ずやっているカントリーロードはいつも多幸感があり、音楽をやっている幸せを噛み締めながら演奏した。

次の日9/17(火)は京都へ。

正確には昨晩のうちに岐阜に移動し宿泊し、岐阜で一件打ち合わせを経て、
ここまでの行程を共にしてくれたゆーこさんを岐阜に残し、単身京都へ。

彼女は岐阜在住で、私のマネージャー、スタッフを快く買って出てくれている、コロナ禍以降の私の音楽活動にとってはなくてはならない人なのだけれど、引っ込み思案な(いや、謙虚な)性格なのと、身内を長々と褒めるのもなんなので、このくらいに留めておく。いつも本当にありがとう。これからもよろしく。

道中、伊吹PAで天ぷらそばを食う。これがなんだかやたらと美味かった。おすすめ。

京都と言えば松ノ葉楽団、松葉ケガニ。

平日ということもあり、開演を20:30にして、その前に軽く2人で立ち飲みへ。
同い年の彼とは、これからも数え切れないほどの人生と音楽の話をし続けていくのだろう。

会場は木屋町にある東北酒肴EAGLE。店内は店主タカハシさん好みのアニメポスターで彩られ、ライブは彼のリクエスト曲で溢れる、といったクレイジーな店だ。
何を隠そう、私の「あの頃」という曲を気に入ってくれ、それをこの店で歌ってほしい、と言ってくれたのが、私の初めてのバンジョー弾き語りライブであり、弾き語りツアーの原点なのである。

そんな店での松葉ケガニとのライブ。
結果から言うと20:30~25:50まで歌い飲み続けた。

店内は最終的にパンパンになった

最初は20分ずつ交互に。この日の松葉くんはいつもはあまりやっていないオリジナルやカバーが中心だ。
こういったステージを見ていると、自分も何かそういった引き出しを開けたくなるのがミュージシャンの性。私も大好きな人たちのカバーを多めに演奏した。
ふらり・ね、高木大丈夫とNoProblemsの「かりそめの歌」をカバーしたのは2回目だったけれど、やはり名曲だ。またやりたい。

その後はインバウンドのお客様にも恵まれ、投げ銭を得るために2人でさまざまな楽曲を演奏し場を盛り上げ、そこにタカハシさんからの「次はあれ歌ってー!」のコールが入り、水のようにレモンサワーを飲み、
友達の山本夜更くんが遊びに来てくれて2曲演奏してくれたり(彼の主催のイベントに来月出演します!詳しくは末尾のHPから!)

気がついたら25:50になっていた。

服かぶった

声が枯れないか、と一瞬だけ心配が頭をよぎったが、

「んなこと気にして歌えるか!」

という私の持ち前の良い意味でも悪い意味でものパンク精神が発動し、本当に2人で歌いまくった。

帰りしな、松葉くんの声が少しだけかすれていたのを確認し、
心の中で「勝った」(意味不明)と呟き、熱い握手をして、京都のクレイジーナイトは幕を閉じた。

この夜を物語る最高の1枚

次の日9/18(水)は岐阜県大垣市へ向かう。

11/3に開催される大垣ジャズフェスティバルの打ち合わせと、プレイベントである駅前での野外ライブに参加するためだ。

大垣ジャズフェスティバル主催者の小笠原明美さんとはコロナ禍にハチャトゥリアン楽団のライブを観ていただいてからの付き合いで、以来大変お世話になっている。笑顔が眩しく、人生のすいも甘いも知っている、まさに大垣の母。我々は明美ママと呼んでいる。

大垣に着き、明美ママに連れられて、昨年に続き2年連続2回目の大垣市長への表敬訪問を果たす。市長には昨年の大垣ジャズフェスティバルの中で、ハチャトゥリアン楽団で1曲ドラムを叩いていただいた。気さくで素晴らしい方だ。
昨日の酒は全て抜けていたことは言うまでもない。

夜は大垣駅前広場での野外ライブ。

まだまだ暑かったけれど、日中よりはだいぶ涼しくなったし、私の前には地元ジャズ愛好家たちが演奏しており、

「野外、音楽、キッチンカー」

が大好きな私のテンションは爆上がりし、
出番前からもう最高の気分だった。

「まるちゃんに会いに来たよー!」

と沢山の方が声をかけてくれて、
もともと縁もゆかりもなかったこの土地で、
こんなにも友達ができたことを本当にありがたく感じた。

久々の「野外投げ銭ライブ」に血湧き肉躍った私は、
開演早々しゃべりまくり、多分5分くらいしゃべっていたのだけれど、
その間に投げ銭が入りまくる、という音楽家なのかなんなのか全くわからない状態からステージを始めた。

「レモンサワー歌って!」とオリジナルソングをリクエストしてくださる方がいたこともあり、気分良く自分のステージを終え、最後は地元ジャズ愛好家たちとのセッションを楽しんだ。
曲名を言うだけで音楽が始まり、各々の個性が出る、ジャズという音楽の素晴らしさを噛み締めた。

次の日9/19(木)は岐阜市に向かう。

今回のツアーはこの日の演奏が決まったことがきっかけで組んだツアーだ。

会場は正法寺。

日本一のかご大仏と呼ばれる、「岐阜大仏」が祀られているお寺だ。

岐阜市が開催している、

「岐阜文化再発見~民話ライブ~」

という企画に今回呼んでいただいた私はこの日をとても楽しみにしていた。

正法寺に2020年に初めて詣でて以来、岐阜に来るとふと寄ってみては、大仏様に悩みや行く末を相談したりしていた。
お寺の外観からは想像できないほどみっちりと収まったその大きなお姿と、少しこちらを見下ろしているお顔は、その時の自分の精神、生活状態によって少し見え方が変わる。

みうらじゅん、いとうせいこうの「見仏記」を中学生の時に読んで以来、詳しくはないが、長年の仏像ファンである私にとっての、推し仏像がこの「岐阜大仏」なのである。

そんな岐阜大仏様の文字通りお膝元でバンジョーを弾いて歌えるなんて!

2019年、初めてバンドで岐阜に訪れて以来、先述のゆーこさんの多大な協力のもと、幾度となく岐阜に通い、その度に仲間、友達が増え、

2024/9/19、ついに岐阜大仏様のお膝元で!

目標にしていたわけではない、というかそもそも演奏しようなどと考えていたわけもなく、なんだか夢見心地のままステージに上がった。

この日は気合が入っていた。

昼間に岐阜市に入り、毎回のようにライブを観に来て応援してくれる、K山さんの美容室で髪を切ってもらい、
数時間後、今度は控室に来てもらい、髪をセットしてもらう。

ゆーこさんに「そこにあるお水とって」などと、
どうかんがえても自分でやればいいことをお願いしたりしながら、
束の間のマネージャー、ヘアメイク付きの待遇を楽しんだ。

冗談めかして書いたけれど、
「時間は何時からだっけ?」「なにか書かなきゃいけない書類あったよな」「曲順はどうだったっけ?」「あぁ、お水が飲みたい」「髪セットしなくちゃ」「ウォーミングアップがしたい」「司会の方と打ち合わせが!」etc,
と本番前に考えたりやらなきゃいけないことが多数ある中、それらを最小限にし、
自分のステージに集中できるというのはとってもありがたいことだった。

「水くらい自分で取れ」というご批判はごもっともである。

おかげで入念に楽器、声のウォーミングアップができた状態でステージに上がることができた。

いつもよりは少し緊張しながらステージを始めたが、
天井が高く、音響がとても良くて、
楽器と声と対話するように演奏ができた気がする。

心なしか写真のお釈迦様(この大仏様は釈迦如来だ)が、
「OK」と言ってくれているようにも見える、
なんていう軽口を叩いても許されそうなほどの、
お寺の懐の深さに大変感銘を受けた。

酒の曲、金の曲、などの欲にまみれた曲を演奏し、
最後には賛美歌「By & By」を歌った。

もちろん事前に他宗教の曲(そんなこといったらジャズ自体がそうなのだが)を演奏していいのかは確認していて、快く許可をもらった。懐ふかっ!いつかお寺の懐でスキューバダイビングがしてみたい、などど訳のわからないことを言ってみる。

いつもこの曲の口上で言っている「いつか大事なことがわかるさ」というのはお釈迦様の教えにも通ずるところがあるなぁ、
などとわかったようなことを考えながら一生懸命弾き語った。

次の日9/20(金)には、

岐阜タンメン 尾西店

で大好きな岐阜タンメンを食べ、

3辛、野菜増し、生姜

先述のみそガンボミツヒロさんに教えてもらった、
名古屋インター近くの素晴らしいセレクトショップ、

Olimpico

でほんのちょっと洋服を購入し、

帰路についた。

今回のツアーにご協力いただいた皆様、ご来場いただいた皆様本当にありがとうございました。

そして拙く長い文章を最後まで読んでいただいた方々、
感想くれたら嬉しいです!

各地ライブ会場でお会い致しましょう!

最後に、清水SAで何故か購入してしまったこちらのシールを。

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