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無理だと思っていたエスカレーター両側立ちがついに機能しはじめた

 事故が多いからかトラブルが多いからか本来の乗り方ではないからかがわからんが、JRは2年ほど前からエレベーターの片側をあけて、そこを人が歩くのを辞めさせるキャンペーンを始めた。

 駅構内にあるエスカレーター周辺を中心に改札やホームに周知訴求するためのポスターが貼られまくった。エスカレーターは本来止まって乗るもの。階段のように歩くようにつくられていない。片側だけにウエイトがかかると機械にもよくないんですよ、片側を駆け上がるのも危ないしと訴えかけた。

 それを始めて目にした私は、こんなもん絶対に無理だ、ここまで定着していて、大阪は右、東京は左と関西関東比較に必ずといっていいほど話題になる片側立ちは絶対になくならない、ご苦労さまです無理ゲーだよって思っていた。

 まあどれだけ頑張るか、いつ諦めるかと思って見守ることにした。やはり、それは1年たっても全然普及せず、ポスターもリュックは前で抱えましょうのやつに変わったりしてきた。ね、やっぱり無理でしょってなってたところ、なんとここにきて変化があらわれた。

 ちらほら空いているはずの片側に立ち止まる人がでてきたのだ。実は私、これに協力しようと片側にたったことがあったのだが、後ろからの圧で断念したことが何度もある。最近はせめてもの抵抗で牛歩しながらこれを訴求させようとしてた。それでもやっぱり少ない人間のちからではどうしようもないと諦めていたところのできごとだったのでホンマにってなった。

 そうこれを進める救世主が現れた。それはインバウンドできている外国人。彼らは、片側あけるなんてそもそも知らんから平気で立ちどまる。急いでいる人も後ろから前を覗き込んでイライラするもまったく動じない。そんなこと知らんから気にもならない。

 これはJRの勝利に終わりそうな予感がしてきた。毎週大阪駅に降り立つが、ホームから改札にあがるエスカレーターの片側が半分くらいの確率で空かなくなってきている。

 急いでている人は階段を駆け上がればいい。私はこの両方立ちに賛成している。インバウンドで日本にくる勇者たちよ、ぜひひきつづきそこに君臨してくれ、日本の歴史がかわるかもしれないので。

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