パンピングにも2種類ある
波がたるくなってきたときにやるパンピングって2種類あるって私は思っています。
後ろ足を軸に後ろ足に重心を残したまま前足を曲げたり伸ばしたりして水面をサーフボードのボトムで叩くように進んでいくスタイル。
もうひとつは、どちらかというと後ろ足の曲げ伸ばしで板をしゃくるような動きをするスタイル
私がバックフッターにおすすめするのは完全に後者です。この動き、実はサーフィンの原点というか全てのターンがこれに紐付いていると思っているのです。
これは過去にどこかのサイトで書いたのですが中華料理屋さんのシェフが中華鍋を振って焼き飯を作る動きに似ています。コメを空中に回してコメを中華鍋の中で入れ替えるとき、フライパンのノーズにあたる部分を突っ込んでいきます。突っ込まれた先端は五徳の縁を伝って最下点を過ぎ上に上がって行きます。
抱え込まれた後ろ足がテールを上にあげそれによりノーズはさがります。中華鍋の先端と同じような動きをするノーズは水面の下に五徳があるかのように少しもぐり最下点を過ぎて上に向かいます。このとき後ろ足は踏み伸ばされて板のテールを水中に沈めています。中華鍋の持ち手も腕で上から押されて下にさがっています。
鍋のRが急角度で上に向いて進行方向に壁を作る形になったので中の焼かれかけているコメ粒は、その壁にあたりスケーターがランページの上をかけあがるように上にあがり空中をまいます。水の中にできたバンクをサーフボードはかけあがりノーズが今度は上を向きます。
パンピングですから今度はその勢いを前に進める力に変える必要があるので、急ぎノーズを下げます。踏み伸ばされている後ろ足を思い切り引きつけ曲がっている前足を伸ばしていきます。
水面下にランページが何個もあって五徳をフライパンが登っていく要領でバーティカルを駆け上がったらすぐノーズを落とし次のランページに侵入するイメージです。乗り越えるときに後ろ足をひきつけ同時に前足を伸ばし、バーティカルを降りていき再び駆け上がる感じです。
これの繰り返しで、このパンピングでたるい波をなんとかつないでインサイドの張ってくる波をのると気持ちいいです。
しゃくるパンピングはターンでも応用できます。波がたるくなったらチャンスを思い練習してみてください。決まったときは気持ちいいです。