2021.09.11 『白浜即興』 @白浜海洋美術館
夏の真っ盛り、わけなく車走らせ野島崎灯台へ。海っぺり、剥き出しの厳つい岩場に打ちつける高波。南房総最南端の景色を眼に焼きつけることしばらく、厳島神社に祀られし巨大男根&貝殻に出迎えられる。
重そう
男根・七不思議
細長い階段を降りるとポツンと美術館、館長さんの丁寧な案内に従う。ここ白浜海洋美術館は千葉県最古、館内には房総発祥の衣〝万祝(まいわい)〟を多数展示。浦島太郎の職業は漁師、江戸への航路はマネーフロー促進のため遠回り、などなど聴いて観察。民芸品も数多く、海人の手先の器用さを思い知らされる。
浦島太郎と竜宮城、生で見ると絵柄が異常に細かい
併設ギャラリーへ招かれると、ババーンと連なるハワイ・タヒチ・フィジー島などの景色。写真家・飯田裕子さんによるもので、館長さんから彼女の案内へとクロスチェンジ。今日はこの「楽園創生」展のトークイベントらしく、座って聴く。
同席者の中、友人のご友人のフルート奏者・深津純子さんを発見。館山ラテンフェスティバルを毎年開催、館山ふるさと大使でもあられる彼女が運営するコミュニティーガーデン〝Leaf & Root〟にて昨年、共通の友人から素潜りを教わって以来。
そうして約2ヶ月後、今回の即興セッションに至る。幾重にも重なるフルートの音は寄せては返す波のよう、彼女を紹介してくれた友人の力たるや。気まぐれで到着した場所に、偶然集った人々が起こす奇妙な因果を見つめる30分。
巨大な葉は〝Ti Leaf(ティーリーフ)〟ハワイアンの魔除け的なそれらしく、美術館裏の池のほとりに生えていた。ずいぶん昔に植えたのよという名誉館長が「全然知らなかったわ、なんか神聖なんだって?あなた現地でハワイの踊りを体得したのよね?」と仰り「行ったことないです」と答える。
自分で育てた唐辛子も添えてみた、東洋の魔除け的なそれで何かが増す気がする。©Etsuko Suzuki
唐辛子の花言葉を検索。
── 旧友・雅味・嫉妬・生命力・辛辣・悪夢が覚めた ──
余談ですが、水引ピアス作りました ©Etsuko Suzuki
アクセサリー物販もさせて頂き、お手にとってくださった方々の輝きもより増してうれしいかわむらです。
• • • 追記 • • •
房日新聞(2021年9月16日)に掲載されました
川村美紀子
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