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2021.08.22 - 24 『DRIP→TAP→TRIP』 @長野 茶会記クリフサイド

朝出発、中目黒でメンバー勢と合流。中央自動車道のアンニュイなカーブ、ラジオから流れる浜崎あゆみに残暑を感じて走ることしばらく。諏訪南インターを降りると、茶会記店主・福地さんのイカした外車に出迎えられた。

厳格な爆走に追随。道の駅とパン屋へ寄り、三日間の滞在に備えたっぷりと積み込む食材の重さ。車窓はみるみる移ろい、深まりゆく緑に若干の視力回復を期待したりする。眠い目を擦り「楽しみすぎて眠れなかった」なんて子供じみた事象を告げても明るい声が響く、心強い後部座席。

やがて山道のどん詰まり、崖っ淵で停車。生い茂る白樺の木々を見上げ、茶会記クリフサイドへ到着。旧店舗:四ッ谷の残り香ほのかに漂う磐石な内装にじわっと沁みる懐かしさ、壁をブチ抜いて搬入したというアンティーク・バーカウンターも健在。ひらけたテラスへ出てやっと、ここが長野県だったことに気づく。

画像2午後四時の昼飯



米澤一平さんは、様々なアーティストと幾重にも及ぶライブセッションをご自身で企画されているタップダンサー。綜合藝術茶房 喫茶茶会記より主力メンバー(店主談)。今回の『DRIP→TAP→TRIP』も彼のいざないによるもの、茶会記クリフサイドにて米澤さんのソロを皮切りに、バリトンサックス・本藤美咲さん、ダンサー・久保田舞さん&映像作家・西純之介さん、かわむらが日替わりでセッションをする会。

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お客様ぽつりぽつり、有難みのあまりボロ雑巾のようなこの心臓がぎゅうと絞れる音がした。終演、メンバー勢と白樺湖へ。草むらをかき分けてガタガタの遊歩道を発見、ほとりに佇んでみる。静寂の水面に浮かぶアヒルボート、うぶ毛を撫でる涼やかなそよ風。初見の地に感ずる妙な既視感に脳内シャッターを切り、去る。


白樺の花言葉を検索。
── いつまでもあなたを待ちます、忍耐強さ、光と豊富、柔和 ──

眠りをも忘れ、話はなやぐ人々。
語り継ぎ守られ続ける場〝茶会記クリフサイド〟との巡り逢いを大切に思う。


画像4余談ですが、ワンピース編みました


川村美紀子

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